1. 企業情報
エレコム株式会社は、1986年に設立され、大阪市に本社を置くPC周辺機器のファブレスメーカーです。主にパソコン、スマートフォン、タブレット関連の周辺機器を開発・製造・販売しており、特にマウスやキーボード、スマホ関連製品で市場トップの地位を築いています。法人向け事業の強化も進めています。
2. 業界のポジションと市場シェア
エレコムはPC周辺機器業界において、特にマウスやキーボード、スマートフォン関連製品で高い市場シェアを持っています。競争優位性としては、幅広い製品ポートフォリオとファブレスモデルによる柔軟な生産体制が挙げられます。一方で、法人向け事業の強化が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
エレコムは中期経営計画を推進中で、2027年3月までの計画を掲げています。重点分野としては、セキュリティ関連事業の拡大やモバイルバッテリーなどの新製品投入が挙げられます。また、法人向けのBtoBソリューション事業の強化も進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
エレコムの収益モデルは、多様な製品ポートフォリオに基づいており、PC周辺機器の需要変動に柔軟に対応できる体制を持っています。市場ニーズの変化に対しても、セキュリティ関連製品やモバイルバッテリーなどで対応しています。
5. 技術革新と主力製品
エレコムは、PC周辺機器やデジタル機器関連製品において技術開発を進めています。特に、セキュリティ関連製品やモバイルバッテリーが収益を牽引しています。これらの製品は、技術革新を通じて市場ニーズに応えています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 122.94円
- BPS（実績）: 1,085.43円
- PER（会社予想）: 13.83倍
- PBR（実績）: 1.57倍
エレコムのPERは業界平均の24.2倍に比べて低く、割安感があります。また、PBRも業界平均の1.6倍に近い水準です。
7. テクニカル分析
直近の株価は1,695円で、年初来高値の1,772円に近づいており、高値圏にあると考えられます。50日移動平均（1,576.20円）や200日移動平均（1,516.91円）を上回っており、上昇トレンドにあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 116.4億円
- 営業利益（過去12か月）: 12.8%
- ROE（過去12か月）: 11.63%
- 自己資本比率（実績）: 73.6%
エレコムは堅実な財務基盤を持ち、安定した収益性を維持しています。売上高は前年同期比で7.7%増加しており、成長を続けています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.82%
- 1株配当（会社予想）: 48.00円
- 配当性向: 38.20%
エレコムは安定した配当を提供しており、配当利回りは2.82%と魅力的です。また、自己株式の取得を通じた株主還元策も実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近で上昇傾向にあり、出来高も増加しています。市場全体の上昇トレンドに乗っており、投資家の関心が高まっています。
11. 総評
エレコムはPC周辺機器業界において強固な地位を築いており、多様な製品ポートフォリオと堅実な財務基盤を持っています。株価は業界平均に比べて割安感があり、配当利回りも魅力的です。今後もセキュリティ関連事業やモバイルバッテリーの成長が期待されます。
企業情報
| 銘柄コード | 6750 |
| 企業名 | エレコム |
| URL | http://www.elecom.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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