1. 企業情報

アクモス(Acmos Inc.)は、1991年設立のITソリューション企業です。主な事業は、ITソリューション、ITインフラ、ITサービスの3つです。M&A戦略を通じて事業を強化しており、EC支援、金融、医療系システムに実績があります。特に医療系システム開発を重点分野としています。配当性向は50%を超えています。

2. 業界のポジションと市場シェア

アクモスは、ITソリューション業界に属しています。具体的な市場シェアに関するデータは開示されていませんが、M&A戦略や医療系システムへの注力から、特定の分野で一定の競争優位性を持っていると考えられます。

課題:

  • 競争激化: ITソリューション業界は競争が激しく、技術革新のスピードも速いため、常に新しい技術やサービスを開発し、市場ニーズに対応していく必要があります。
  • 人材確保: IT業界全体で人材不足が課題となっており、アクモスも優秀な人材の確保と育成が重要です。

3. 経営戦略と重点分野

経営陣のビジョン:

  • 中期経営計画2027において、最終年度の連結売上高100億円到達を目指しています。

重点分野:

  • 医療系システム開発: 医療分野のIT化は進んでおり、需要の拡大が見込まれます。
  • デジタル人財育成: 従業員のスキルアップを図り、競争力を高める。

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデル:

  • ITソリューション、ITインフラ、ITサービスを提供し、顧客のニーズに応じた多様なサービスを提供することで収益を上げています。
  • M&A戦略による事業拡大も収益向上に貢献しています。

市場ニーズへの適応力:

  • 医療系システムなど、成長が見込まれる分野に注力することで、市場ニーズの変化に対応しています。
  • 新卒採用の強化など、人材への投資も行っています。

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向と独自性:

  • 具体的な技術開発に関する情報は限定的ですが、セキュリティサービスや医療系システムなど、特定の分野に強みを持っています。

収益を牽引している製品やサービス:

  • ITソリューション事業が売上の大部分を占めています。
  • セキュリティサービス(SYMPROBUS File Atcalaなど)
  • 医療系システム

6. 株価の評価

指標に基づく評価:

  • 株価: 538.0円 (2025年3月26日終値)
  • PER(会社予想): (連)11.81倍
    • 業界平均PER: 17.6
    • アクモスのPERは業界平均よりも低く、割安感があります。
  • PBR(実績): (連)1.79倍
    • 業界平均PBR: 1.6
    • アクモスのPBRは業界平均よりもやや高く、割高感があります。
  • EPS(会社予想): (連)45.55円
  • BPS(実績): (連)299.93円

7. テクニカル分析

株価推移:

  • 直近10日間の株価は530円台から540円台で推移しており、安定した動きを見せています。
  • 年初来高値は637円、年初来安値は431円です。
  • 50日移動平均線は516.70円、200日移動平均線は531.91円です。
  • 直近の株価は、50日移動平均線と200日移動平均線の上に位置しており、上昇トレンドを示唆しています。

8. 財務諸表分析

損益計算書(過去12ヶ月):

  • 売上高: 6,230,020千円
  • 営業利益: 660,347千円
  • 当期純利益: 422,890千円
  • 売上高成長率: 過去12ヶ月の売上高は増加傾向にあります。
  • 利益率:
    • 営業利益率は約10.6%
    • 当期純利益率は約6.8%

財務指標:

  • ROE(実績): (連)14.06%
  • 自己資本比率(実績): (連)60.2%
    • 自己資本比率が高く、財務体質は良好です。

直近四半期(2024年12月期)の決算短信より:

  • 売上高は増加(前年同期比3.5%増)
  • 営業利益、経常利益、中間純利益は減少
  • 人件費の増加、その他経費の増加が影響

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(会社予想): 4.65%
  • 1株配当(会社予想): 25.00円
  • 配当性向: 50%超
  • 株主還元策: 配当は累進配当を導入する方針です。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の変動傾向:

  • 直近10日間の株価は、530円台から540円台で推移しており、安定した動きを見せています。
  • 信用買い残は増加傾向、信用売り残は減少傾向にあり、買い優勢の状況です。
  • 出来高: 8,400株(2025年3月26日)と、活発な取引とは言えません。

株価への影響要因:

  • 業績動向: 売上高の増加はプラス材料ですが、利益の減少はマイナス材料です。
  • 市場全体の動向: IT業界全体の動向や、景気動向も影響します。
  • M&A戦略: M&Aによる事業拡大は、将来的な成長を期待させる材料となります。
  • 配当: 安定した配当は、投資家の関心を引きつけます。

11. 総評

アクモスは、ITソリューションを主軸とする企業であり、医療系システムなど成長分野に注力しています。財務体質は良好で、配当利回りも魅力的です。
直近の業績は、売上高は増加しているものの、利益は減少しており、今後の成長戦略が重要となります。
株価は、PERが業界平均より低く割安感がある一方、PBRは業界平均よりやや高く割高感があります。
テクニカル面では、上昇トレンドを示唆しています。


企業情報

銘柄コード 6888
企業名 アクモス
URL http://www.acmos.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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