1. 企業情報
- 企業名: 株式会社KADOKAWA
- 設立: 2014年10月1日
- 所在地: 東京都千代田区富士見2-13-3
- 代表者: 夏野 剛
- 事業内容: 出版・IP創出、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTech事業を展開。出版大手KADOKAWAと動画サイト運営のドワンゴが統合し、電子書籍やアニメに強みを持つ。
2. 業界のポジションと市場シェア
KADOKAWAは出版業界において強力なブランド力を持ち、アニメや電子書籍の分野でも高い競争力を有しています。競争優位性としては、メディアミックス戦略や多様なコンテンツ提供が挙げられますが、サイバー攻撃などのリスクも存在します。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: グローバル・メディアミックス with Technologyを推進。
- 中期経営計画: 出版・IP創出事業で年間5,500タイトル以上の新作を継続的に創出し、アニメ・実写映像事業やゲーム事業の拡大を図る。
4. 事業モデルの持続可能性
KADOKAWAの収益モデルは出版物や映像作品、ゲームなど多岐にわたります。市場ニーズの変化に対応しつつ、デジタルコンテンツの拡充を図ることで持続可能性を高めています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: デジタルコンテンツの拡充やオンライン教育の強化に注力。
- 主力製品: 書籍、アニメ、ゲームソフトウェアなどが収益を牽引。
6. 株価の評価
- EPS: 66.94円
- BPS: 1,453.99円
- PER: 54.33倍（業界平均23.2倍）
- PBR: 2.50倍（業界平均2.3倍）
現在の株価は3,620円であり、PERが業界平均を大きく上回っているため、株価はやや割高と評価される可能性があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 年初来高値4,552円、安値2,246円。現在の株価は3,620円で、50日移動平均3,432.22円を上回っていますが、年初来高値には届いていません。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 258,109百万円（過去12か月）
- 営業利益: 18,455百万円
- 純利益: 11,384百万円
- ROE: 5.79%
- ROA: 3.86%
- 自己資本比率: 56.0%
売上高や利益は増加傾向にあり、財務の安定性も確保されています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.82%
- 配当性向: 32.98%
- 自社株買い: 2025年1月7日に自己株式消却を実施。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動: 直近の株価は上昇傾向にあり、特に3月21日以降に大きな上昇を見せています。
- 影響要因: ソニーグループとの資本業務提携や新株式発行が投資家の関心を集めています。
11. 総評
KADOKAWAは出版やアニメ、ゲームなど多岐にわたる事業を展開し、デジタルコンテンツの強化に注力しています。株価はやや割高と評価される可能性がありますが、財務の安定性や成長性を考慮すると、長期的な展望は明るいと考えられます。
企業情報
| 銘柄コード | 9468 |
| 企業名 | KADOKAWA |
| URL | https://www.kadokawa.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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