1. 企業情報
- 企業名: 東邦亜鉛株式会社
- 設立: 1937年2月
- 所在地: 東京都港区虎ノ門3-18-19 UD神谷町ビル
- 代表者: 伊藤 正人
- 従業員数: 873人
- 事業内容:
- 製錬、環境・リサイクル、資源、電子部材・機能材料などの事業を展開。
- 亜鉛・鉛の製錬大手で、特に鉛でのシェアは首位。
- 環境リサイクルや電子材料事業も展開しており、豪州鉱山からは撤退。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 非鉄金属
- 競争優位性: 鉛製錬でのシェア首位。
- 課題: 高コストな亜鉛製錬事業からの撤退や、豪州鉱山からの撤退が経営再建の課題。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 社会インフラを支えるリサイクリングのリーディングカンパニーを目指す。
- 中期経営計画: 事業再生計画に基づき、事業ポートフォリオを再構築。
- 高コストな亜鉛製錬事業の主要設備を停止し、金属リサイクル事業へ再編。
- 鉛・銀事業、環境・リサイクル事業を基盤事業とし、電子部材事業を成長事業とする。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 製錬事業が主力だが、環境・リサイクル事業の強化を図る。
- 市場ニーズの変化への適応力: 金属相場の変動や為替の影響を受けやすく、事業再生計画の進捗が重要。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 環境・リサイクル事業の強化。
- 主力製品: 鉛、銀、電子部材など。
6. 株価の評価
- 株価: 660円
- PBR: 3.08倍（業界平均0.8倍）
- EPS: -220.95（会社予想）
- BPS: 214.39
- ROE: -174.55%（実績）
- 自己資本比率: 2.5%
7. テクニカル分析
- 株価推移: 年初来高値1,184円、年初来安値504円。
- 現在の株価: 660円は年初来安値に近い水準。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 132,374百万円（過去12か月）
- 営業利益: 2,833百万円（過去12か月）
- 純利益: -16,527百万円（過去12か月）
- キャッシュフロー: データなし
- ROA: 3.53%（過去12か月）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 1株配当: 0.00円
- 配当性向: 0.00%
- 自社株買い: データなし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 最近の株価は下落傾向。
- 影響要因: 事業再生計画の進捗、金属相場や為替相場の変動。
11. 総評
東邦亜鉛は、鉛製錬での競争優位性を持つ一方で、亜鉛製錬事業からの撤退や豪州鉱山からの撤退といった課題に直面しています。事業再生計画に基づき、環境・リサイクル事業の強化を図りつつ、電子部材事業の成長を目指しています。株価は年初来安値に近く、財務指標も厳しい状況ですが、事業再生の進捗が今後の鍵となります。
企業情報
| 銘柄コード | 5707 |
| 企業名 | 東邦亜鉛 |
| URL | http://www.toho-zinc.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
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