1. 企業情報
企業名: 株式会社トスネット
概要: 警備サービスを提供する企業。主にオフィスビル、店舗、駐車場、銀行、倉庫、住宅などの施設警備、イベントやスポーツ大会の交通誘導警備、イベントの電源供給サービスなどを提供している。セコムと提携しており、施設警備サービスを展開している。
事業内容: 警備85%、ビルメンテナンス2%、メーリングサービス4%、電源供給9%
設立年月日: 1977年3月30日
代表者名: 氏家 仁
従業員数: 880人
本社所在地: 〒983-0045 仙台市宮城野区宮城野1-10-1
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 東北地域を中心とした広範囲での事業展開と、セコムとの提携による施設警備サービスの強みがある。
市場シェア: 詳細な市場シェア情報は提供されていないが、東北地域での強いプレゼンスを持つ。
課題: 警備業界全体で人手不足が課題となっており、トスネットもこの傾向に影響を受けている可能性がある。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 主力である警備事業と電源供給事業の受注拡大による業容拡大と収益力の強化を目指している。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 特に警備事業と電源供給事業の受注拡大に重点を置き、これらの事業による収益力の強化を目指している。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 警備サービスやイベント関連サービスは比較的安定した市場ニーズを持ち、事業モデルの持続可能性は高い。特にイベントやコンサートの市場規模拡大が期待される。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 詳細な技術革新の情報は提供されていない。
収益を牽引している製品やサービス: 主力は警備サービスと電源供給サービスである。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 131.83円
- BPS（実績）: 1,703.98円
- PER（会社予想）: 10.45倍
現在の株価1,377円に対して、BPSベースでは割高感があるが、EPSベースでは適正とみられる。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均線: 1,383.76円
- 200日移動平均線: 1,288.46円
現在の株価1,377円は50日移動平均線を上回っており、中長期的には上昇トレンドにあるとみられる。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 118.7億円
- 利益率: 7.94%
- ROE（実績）: 11.78%
- ROA（実績）: 5.28%
過去数年で売上高、利益率、ROE、ROAは安定しており、財務的には健全な企業である。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 2.40%
- 配当性向: 17.50%
安定した配当性向を維持しており、株主還元は積極的である。
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買いの情報は提供されていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は1,329円から1,472円まで上昇しており、上昇トレンドにある。
株価への影響を与える要因:
- 警備業界の需要増加
- イベントやコンサートの市場規模拡大
- 人手不足による業界全体の課題
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
株式会社トスネットは警備サービスを主力とする企業で、東北地域を中心に事業を展開している。業界内での競争優位性は強く、特に警備事業と電源供給事業に重点を置いた経営戦略を掲げている。財務面では健全で、株価も中長期的に上昇トレンドにある。ただし、警備業界全体の課題である人手不足は業績に影響を与える可能性がある。株価はBPSベースでは割高感があるが、EPSベースでは適正とみられる。全体的に、安定した収益と株主還元を維持しながら、事業拡大を目指す企業であると評価できる。
企業情報
| 銘柄コード | 4754 |
| 企業名 | トスネット |
| URL | http://www.tosnet.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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