1. 企業情報
エムティーアイは、1996年に設立された日本の企業で、主にモバイル向けコンテンツ配信を行っています。事業は、ヘルスケア、学校DX、コンテンツ、その他の4つのセグメントに分かれています。特に、女性向けのヘルスケアサービス「Luna Luna」や医療機関向けのオンライン診療サービス「CARADA」などが注目されています。
2. 業界のポジションと市場シェア
エムティーアイは、情報通信業界に属し、特にヘルスケアやDX（デジタルトランスフォーメーション）分野で成長を見せています。市場での競争優位性は、豊富なコンテンツとDX支援による差別化にありますが、競争が激しい市場での持続的な成長が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
エムティーアイは、ヘルスケア事業の拡大を中期経営計画の中核に据えています。特に、BtoC型からBtoB型へのビジネスモデル転換を図り、安定した収益基盤を築くことを目指しています。また、学校DX事業の成長も重視しています。
4. 事業モデルの持続可能性
エムティーアイの収益モデルは、サブスクリプション型のコンテンツ配信とDX支援に基づいています。市場ニーズの変化に柔軟に対応するため、クラウドサービスやAI技術の導入を進めています。
5. 技術革新と主力製品
技術革新として、クラウドベースの電子医療記録やセキュリティ関連アプリの開発を進めています。特に、ヘルスケア分野でのクラウド薬歴やオンライン診療サービスが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 37.22円
- BPS（実績）: 291.38円
- PER（会社予想）: 23.35倍
- PBR（実績）: 2.98倍
現在の株価869.0円は、業界平均PER 23.2倍と比較してほぼ同水準です。
7. テクニカル分析
直近の株価は869.0円で、年初来高値1,354円からは下落していますが、年初来安値586円からは上昇しています。50日移動平均線（936.72円）を下回っており、短期的には調整局面にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 28.32億円
- 営業利益（過去12か月）: 2.39億円
- 純利益（過去12か月）: 2.36億円
- ROE（実績）: 16.07%
- 自己資本比率（実績）: 52.0%
過去数年で売上は安定的に増加しており、収益性も改善傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.07%
- 1株配当（会社予想）: 18.00円
- 配当性向: 39.52%
配当は安定しており、株主還元に積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近でやや下落傾向にありますが、取引量は安定しています。市場の関心はヘルスケア事業の成長に集まっています。
11. 総評
エムティーアイは、DX支援とヘルスケア事業での成長が期待される企業です。収益性の改善と安定した配当政策が魅力ですが、競争が激しい市場での持続的な成長が課題です。株価は調整局面にありますが、長期的な成長ポテンシャルを持っています。
企業情報
| 銘柄コード | 9438 |
| 企業名 | エムティーアイ |
| URL | https://ir.mti.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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