1. 企業情報
勤次郎株式会社は、人事管理（HRM）ソリューションを提供する企業です。具体的には、人事、給与計算、健康管理、労働コスト管理など、統合されたHRMパッケージソフトウェアの開発・提供を行っています。また、運用コンサルティング、システム導入支援、保守サポートなどのサービスも提供しています。2021年に社名変更しており、東京に本社を置いています。働き方改革や健康経営を支援するソリューションを提供し、就労管理の一貫サービスを提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
勤次郎は、HRM（Human Resource Management：人的資源管理）ソフトウェア市場に位置しています。この市場は、企業の業務効率化や働き方改革の推進を背景に、成長が期待されています。競合他社との競争は激しいと考えられますが、クラウド比率の上昇や健康経営への対応など、市場ニーズへの対応を進めています。
3. 経営戦略と重点分野
加村光造氏が代表を務めており、2024年12月期の決算短信によると、HRM事業の拡大とクラウドサービスの提供に注力しています。また、人的資本経営へのシフトに対応し、市場の需要を取り込むことを目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
勤次郎の収益モデルは、HRMパッケージソフトウェアの販売、関連サービスの提供、不動産賃貸事業から成り立っています。クラウドサービスの提供により、継続的な収益が見込める可能性があります。市場ニーズの変化への対応として、健康経営への対応など、新たなサービス展開も行っています。
5. 技術革新と主力製品
主力製品は、就業管理パッケージ「勤次郎」です。機能強化版を展開し、顧客のニーズに対応しています。技術開発の動向については、詳細な情報が不足していますが、クラウドサービスの提供など、最新技術への対応を進めていると考えられます。
6. 株価の評価
- 株価: 598円
- PER（会社予想）: 18.90倍
- EPS（会社予想）: 31.64円
- PBR（実績）: 1.25倍
- BPS（実績）: 477.48円
- 配当利回り（会社予想）: 1.42%
EPSとPERから、割安感があるとは言えません。PBRも1倍を超えており、割安感は薄いです。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年3月28日の終値は598円であり、年初来高値611円に近づいています。200日移動平均線415.92円を大きく上回っており、上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去1年間で43.8億円と、前年比で増加しています。
- 営業利益: 過去1年間で7.3億円と、大幅な増加を見せています。営業利益率は16.7%と高い水準です。
- 当期純利益: 過去1年間で4.6億円と、増加傾向にあります。
- ROE（実績）: 5.02%
- 自己資本比率（実績）: 73.1%
売上高、利益ともに増加しており、業績は好調です。自己資本比率も高く、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.42%
- 1株配当（会社予想）: 8.50円
- 配当性向: 36.02%
配当利回りはそれほど高くありません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、年初来高値に近づいています。信用買残は多く、個人投資家の関心も高いと考えられます。
11. 総評
勤次郎は、HRMソリューションを提供する企業であり、業績は好調に推移しています。売上高、利益ともに増加しており、財務体質も安定しています。株価は上昇傾向にあり、テクニカル的にも良好です。ただし、PERは割安感があるとは言えず、配当利回りもそれほど高くありません。今後の成長戦略や、競合他社との競争状況などを注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 4013 |
| 企業名 | 勤次郎 |
| URL | https://www.kinjiro-e.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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