1. 企業情報
綜合警備保障株式会社（Sohgo Security Services Co., Ltd.）は、1965年に設立され、東京都港区に本社を置く警備サービスの大手企業です。主な事業内容は、機械警備、常駐警備、警備輸送、綜合管理・防災、介護サービスなどであり、特に機械警備と現金輸送に強みを持っています。国内外で事業を展開し、金融機関向けサービスや高齢者向けサービスにも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
綜合警備保障は警備サービス業界で2位の地位を占めています。金融機関向けサービスや現金輸送に強みを持ち、コンビニエンスストアなどへの展開も進めています。業界内では、競争が激化しているものの、独自のサービスと技術力で競争優位性を維持しています。
3. 経営戦略と重点分野
綜合警備保障は、中期経営計画「Grand Design 2025」を掲げ、「社会の多様な安全・安心ニーズに対応する強靭な綜合安全安心サービス業」を目指しています。セキュリティ事業では機械警備や常駐警備を強化し、介護事業ではDXによる業務の高度化を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルは多岐にわたり、機械警備、常駐警備、警備輸送など多角的な事業展開を行っています。市場ニーズの変化に対しても、介護サービスやDXの導入などで柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
綜合警備保障は、セキュリティ技術の開発に注力しており、オンラインセキュリティシステムや電子セキュリティシステムなどを提供しています。これらの技術は、同社の収益を牽引する主力製品となっています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 56.25円
- BPS（実績）: 704.23円
- PER（会社予想）: 20.34倍
- PBR（実績）: 1.62倍
業界平均PER（17.0倍）と比較すると、やや高めの評価となっていますが、PBRは業界平均（1.8倍）とほぼ同水準です。
7. テクニカル分析
株価は現在1,144円で、年初来高値1,178円に近い水準です。50日移動平均（1,080.70円）および200日移動平均（1,040.94円）を上回っており、上昇トレンドが続いています。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 542.91億円
- 営業利益（過去12か月）: 61.7億円
- 純利益（過去12か月）: 26.4億円
- ROE（実績）: 8.18%
- 自己資本比率（実績）: 62.2%
売上高は堅調に推移しており、利益率も安定しています。自己資本比率が高く、財務の健全性が保たれています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.17%
- 1株配当（会社予想）: 24.80円
- 配当性向: 51.28%
安定した配当政策を維持しており、株主還元にも積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は堅調に推移しており、出来高も増加しています。市場全体の上昇トレンドに乗っており、投資家からの関心も高まっています。
11. 総評
綜合警備保障株式会社は、警備サービス業界で堅実な地位を築いており、多角的な事業展開と技術革新により持続可能な成長を続けています。財務基盤も強固で、安定した配当政策を通じて株主還元にも積極的です。株価は上昇トレンドにあり、今後の市場動向にも注目が集まっています。
企業情報
| 銘柄コード | 2331 |
| 企業名 | 綜合警備保障 |
| URL | http://www.alsok.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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