1. 企業情報
松本油脂製薬株式会社は、界面活性剤を主力とする化学メーカーです。合成繊維用を中心に、高分子製品や無機ハイテク製品も手掛けています。国内だけでなく、中国など海外市場での事業展開も積極的に行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
松本油脂製薬は、界面活性剤分野で一定のシェアを有していると考えられます。競争環境としては、大手化学メーカーや専門メーカーとの競争が考えられます。
* 競争優位性: 界面活性剤の多様な製品ラインナップ、高分子・無機製品への展開、海外市場への進出などが強みです。
* 課題: 原材料価格の変動、競合との価格競争、環境規制への対応などが課題として挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 決算短信からは具体的なビジョンは読み取れませんでしたが、高品質な製品開発、新規顧客・用途開拓を推進しています。
- 中期経営計画: 情報がありません。
- 重点分野: 界面活性剤事業の強化、高分子・無機製品の拡大、海外事業の成長が重要と考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 界面活性剤を中心とした化学製品の販売による収益。
- 市場ニーズへの適応力: 繊維産業、化粧品、工業用途など幅広い分野に製品を提供しており、市場ニーズの変化に対応できる可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 界面活性剤、高分子・無機製品の開発に注力していると考えられます。
- 主力製品: 合成繊維用界面活性剤、高分子製品などが収益を牽引していると考えられます。
6. 株価の評価
- EPS: 1,895.66円（会社予想）
- PER: 9.50倍（会社予想）
- BPS: 27,170.95円（実績）
- PBR: 0.66倍（実績）
- 業界平均PER: 15.9
- 業界平均PBR: 0.7
現在の株価18,000円は、予想EPSから計算するとPERは9.50倍と、業界平均の15.9を下回っています。PBRは0.66倍と、業界平均の0.7と同程度です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は17,710円～18,170円で推移しており、18,000円で安定しています。52週高値は19,000円、52週安値は15,800円となっており、現在の株価は高値圏に近い水準です。
* 50-Day Moving Average: 18177.40
* 200-Day Moving Average: 18060.75
移動平均線は、株価を上回っており、上昇トレンドを示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で増加傾向にあります。
- 営業利益: 過去5年間で増加傾向にあります。
- 純利益: 過去5年間で増加傾向にあります。
- ROE: 10.87%（実績）
- ROA: 6.52%
- 自己資本比率: 82.0%と高い水準を維持しており、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 2.22%（会社予想）
- 1株配当: 400.00円（会社予想）
- 配当性向: 17.85%
- 自社株買い: 情報がありません。
配当利回りは2.22%と、まずまずの水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しており、大きな変動は見られません。
* 株価への影響要因: 業績、業界動向、為替変動などが考えられます。
11. 総評
松本油脂製薬は、界面活性剤を主力とする安定した収益基盤を持つ企業です。財務体質も良好で、株主還元も行っています。株価は割安感があり、今後の業績拡大にも期待できます。ただし、業界の競争激化や原材料価格の変動、為替変動などのリスクには注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4365 |
| 企業名 | 松本油脂製薬 |
| URL | http://www.mtmtys.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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