1. 企業情報
日本山村硝子は、ガラス瓶の製造で国内首位を誇る企業です。ペットボトルなどのプラスチック容器や、LEDなどのニューガラス分野にも事業を展開しています。ガラス瓶製造を主力とし、自動車部品や電子部品用のガラス、飲料用キャップなども手掛けています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ガラス瓶製造において国内トップシェアを占めています。競争優位性としては、長年の実績と技術力、幅広い製品ラインナップが挙げられます。課題としては、ガラス瓶市場の成熟化や、競合他社との価格競争、原材料価格の変動などが考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
中期経営計画では、「成長に向けた事業基盤の整備」をテーマに、5つの経営方針を推進しています。具体的な施策や重点分野については、詳細な情報が限られています。
4. 事業モデルの持続可能性
ガラス瓶は、食品や飲料の容器として安定した需要が見込めます。環境意識の高まりから、リサイクル可能なガラス瓶の需要は今後も一定程度維持されると考えられます。プラスチック容器やニューガラス分野への展開は、事業ポートフォリオの多様化に貢献し、市場ニーズの変化への適応力を高める可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
詳細な技術開発の動向や独自性については、公開情報から判断できません。主力製品はガラス瓶であり、その他、プラスチック容器、自動車部品・電子部品用ガラス、飲料用キャップなどが収益に貢献しています。
6. 株価の評価
- 株価: 2,180.0円 (2025年3月31日終値)
- PER（会社予想）: 9.66倍 (業界平均: 7.3)
- PBR（実績）: 0.41倍 (業界平均: 0.7)
- EPS（会社予想）: 225.25円
- BPS（実績）: 5,281.85円
PERは業界平均よりも高く、割高感があります。PBRは業界平均を下回っており、割安感があります。
7. テクニカル分析
- 直近10日間の株価推移: 2025年3月31日の終値は2,180.0円。年初来高値2,300円、年初来安値1,102円。
- 50日移動平均: 1,972.90円
- 200日移動平均: 1,659.79円
- 株価は50日移動平均、200日移動平均を上回っており、上昇トレンドを示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で728.74億円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で44.6億円。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で122.61億円。
- ROE（実績）: 27.62%
- 自己資本比率（実績）: 54.6%
2024年3月期の売上高は増加していますが、営業利益、経常利益、当期純利益は減少しています。ROEは高い水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 5.28%
- 1株配当（会社予想）: 115.00円
- 配当性向: 13.31%
- 自社株買い: なし
高い配当利回りは魅力的ですが、業績悪化による減配リスクも考慮する必要があります。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 2025年3月31日の終値は2,180.0円。
- 出来高: 24,400株
- 信用倍率: 17.11倍
直近の株価は、2025年3月28日に配当落ちがありましたが、その後も安定した推移を見せています。信用倍率は高く、買われ過ぎの可能性があります。
11. 総評
日本山村硝子は、ガラス瓶製造で国内首位の企業であり、高い配当利回りが魅力です。しかし、直近の業績は減益傾向にあり、PERは業界平均よりも高い水準です。株価は上昇トレンドを示していますが、信用倍率が高いこと、業績悪化による減配リスクがあることには注意が必要です。投資を検討する際は、今後の業績動向や、中期経営計画の進捗状況を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 5210 |
| 企業名 | 日本山村硝子 |
| URL | http://www.yamamura.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
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