1. 企業情報
三協立山株式会社は、建材、住宅、外装建設材料の開発、製造、販売を行う企業です。アルミニウムやその他の金属を用いた製品の製造・販売も手掛けています。主に住宅用サッシ、ビル向け建材、商業施設向け什器などを提供し、国内外での成長を目指しています。1960年に設立され、富山県高岡市に本社を構えています。
2. 業界のポジションと市場シェア
三協立山はアルミ建材業界で国内3位のシェアを持ち、特に住宅用サッシに強みを持っています。業界内での競争は激しく、技術革新やコスト競争が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、国内外での買収を通じた成長を目指しており、特に住宅省エネキャンペーンに関連したリフォーム需要の獲得を重視しています。中期経営計画では、重点商品の拡販や新規出店、店舗改装への投資を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
三協立山の収益モデルは、建材、マテリアル、商業施設、国際事業の4つのセグメントに支えられています。市場ニーズの変化に柔軟に対応し、特に省エネ関連の需要に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、アルミニウムを用いた製品の加工技術に強みを持っています。住宅用サッシや商業施設向け什器が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 6.38円
- BPS（実績）: 3,046.75円
- PER（会社予想）: 95.30倍
- PBR（実績）: 0.20倍
現在の株価608円は、PBRが業界平均を大きく下回っており、株価が割安と評価される可能性があります。
7. テクニカル分析
直近の株価は608円で、年初来安値588円に近い水準です。50日移動平均線（603.62円）をわずかに上回っているものの、200日移動平均線（696.85円）を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 353,027百万円（過去12か月）
- 営業利益: 3,807百万円
- 純利益: -1,019百万円
- ROE: -1.10%
- 自己資本比率: 33.2%
売上高は増加傾向にありますが、純利益は赤字に転じています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.11%
- 1株配当（会社予想）: 25.00円
- 配当性向: 136.99%
配当利回りは高水準ですが、配当性向が高く、利益からの配当余力には注意が必要です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は年初来安値に近い水準で推移しており、モメンタムは弱い状況です。市場全体の動向や業績改善が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
三協立山は、アルミ建材業界での競争力を持ち、国内外での成長を目指しています。しかし、直近の業績は厳しく、特に純利益が赤字に転じている点が課題です。株価は割安感があるものの、業績改善の兆しが見られるかどうかが今後の注目点です。
企業情報
| 銘柄コード | 5932 |
| 企業名 | 三協立山 |
| URL | http://www.st-grp.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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