1. 企業情報
- 企業名: 日産化学株式会社
- 事業内容: 日産化学は、化学品、機能性材料、農業化学品、ヘルスケア、卸売事業を展開。高純度化学品、農薬、医薬品、ディスプレイや半導体材料などを提供。研究開発に注力し、農薬国内販売額で首位級の地位を持つ。
- 設立: 1921年4月7日
- 本社所在地: 東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋高島屋三井ビルディング
- 従業員数: 3,274人
- 平均年齢: 40.4歳
- 平均年収: 8,430千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 日産化学は、農薬市場での強い地位を持ち、液晶配向材や半導体露光材料でも高い評価を得ている。
- 課題: 化学品セグメントでの利益減少が見られるため、競争力強化が必要。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営戦略: 中期経営計画「Vista2027」では、配当性向を55%、総還元性向を75%とすることを目指す。
- 重点分野: 機能性材料や農業化学品の成長が見込まれ、これらの分野に注力。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 多様な化学製品と農薬、医薬品を提供し、安定した収益基盤を持つ。
- 市場ニーズの変化への適応力: 半導体需要の回復に伴い、関連材料の需要増が見込まれる。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 研究開発に力を入れ、農薬や半導体材料などでの革新を推進。
- 主力製品: 高純度化学品、農薬、ディスプレイ材料、半導体露光材料。
6. 株価の評価
- EPS: 297.02円
- BPS: 1,651.67円
- PER: 14.92倍（業界平均20.4倍）
- PBR: 2.68倍（業界平均1.1倍）
- 株価評価: 現在の株価は4,443円で、PERやPBRの観点からは業界平均よりやや高い評価。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は年初来安値に近く、50日移動平均を下回っているため、安値圏にある可能性がある。
8. 財務諸表分析
- 売上: 246.2億円（過去12か月）
- 利益: 純利益43.77億円、営業利益率22.48%
- キャッシュフロー: 営業活動によるCFは47.36億円
- ROE: 17.06%
- ROA: 10.92%
- 傾向: 売上と利益は前年同期比で増加傾向。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.70%
- 配当性向: 51.72%
- 株主還元策: 配当性向を55%にする計画を持ち、安定した配当を実施。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近の株価は下降傾向にあり、52週高値から下落。
- 影響要因: 半導体需要の回復や国内景気の改善が株価に影響。
11. 総評
日産化学は、農薬や半導体材料などで強い競争力を持ち、安定した収益基盤を有する。中期経営計画に基づく株主還元策も魅力的であるが、化学品セグメントでの利益減少が課題。株価は安値圏にあり、業績の回復が期待される。
企業情報
| 銘柄コード | 4021 |
| 企業名 | 日産化学 |
| URL | http://www.nissanchem.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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