1. 企業情報
企業名: 株式会社セック
設立: 1970年5月28日
所在地: 東京都世田谷区用賀4-10-1 世田谷ビジネススクエア
代表者: 櫻井 伸太郎
事業内容: 株式会社セックは、リアルタイムソフトウェア技術に強みを持つソフトウェア開発会社です。モバイルネットワーク、インターネット技術、公共インフラ、宇宙、ロボット、先端技術分野におけるリアルタイムソフトウェアソリューションを提供しています。具体的には、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイルデバイス向けの組み込みソフトウェア、ICカードやIoT関連技術、拡張現実や仮想現実技術、クラウドシステムなどを開発しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
セックは、情報・通信業界に属し、特にリアルタイムソフトウェア技術において競争優位性を持っています。市場シェアの具体的な数値は不明ですが、官公庁向け開発や医療、防衛分野での開発が増加していることから、特定のニッチ市場での地位を確立していると考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
セックは「先端技術を窮め、オープン・イノベーションで事業成長を目指す」というテーマを掲げています。中期経営計画の具体的な施策は記載されていませんが、先端技術の追求とオープン・イノベーションを通じた事業成長を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
セックの事業モデルは、リアルタイムソフトウェア技術を基盤とした多様な分野への展開により、持続可能性を持っています。市場ニーズの変化に対する適応力も高く、特に官公庁や医療、防衛分野での需要増加が見られます。
5. 技術革新と主力製品
セックは、リアルタイムソフトウェア技術に強みを持ち、宇宙分野やロボット関連技術での開発受託を行っています。主力製品として、RTMSafety（ロボットミドルウェア）、Rtino（室内自律移動ロボットソフトウェア）、Rtrilo（ロボット用コンピュータビジョンソフトウェア）などがあります。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 254.96円
- BPS（実績）: 1,745.67円
- PER（会社予想）: 17.41倍
- PBR（実績）: 2.54倍
現在の株価は4,440円で、PERやPBRの観点から業界平均と比較すると、PERは業界平均（23.2倍）より低く、PBRは業界平均（2.3倍）より高いです。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 5,620円
- 年初来安値: 4,365円
- 50日移動平均: 4,900.30円
- 200日移動平均: 4,423.92円
現在の株価は年初来安値に近づいており、50日移動平均を下回っています。これは短期的には安値圏にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 8,534百万円
- 営業利益（過去12か月）: 1,467百万円
- 純利益（過去12か月）: 1,105百万円
- ROE（実績）: 13.81%
- 自己資本比率（実績）: 83.1%
過去数年の売上と利益は増加傾向にあり、財務状況は健全です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.30%
- 1株配当（会社予想）: 102.00円
- 配当性向: 36.71%
セックは安定した配当を行っており、配当性向も適切です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、特に3月28日の配当落ち後に下落が見られます。今後の業績発表が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
セックはリアルタイムソフトウェア技術に強みを持ち、特に官公庁や医療、防衛分野での需要増加が見込まれています。財務状況は健全で、安定した配当政策を維持しています。ただし、短期的には株価が安値圏にあるため、今後の業績発表が株価に影響を与える可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3741 |
| 企業名 | セック |
| URL | http://www.sec.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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