1. 企業情報
- 企業名: 東京産業株式会社
- 事業内容: 東京産業は、機械、プラント施設、材料、工具、化学品の製造および販売を行う企業です。電力製品、環境・エネルギー機器、化学・医薬品プラント設備などを提供しています。また、再生可能エネルギーや環境関連設備に強みを持ち、三菱重工業製品の受託販売も行っています。
- 設立年月日: 1942年4月16日
- 所在地: 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル
- 従業員数: 404人
- 平均年齢: 44.7歳
- 平均年収: 9,250千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 商社・卸売（卸売業）
- 東京産業は、商社・卸売業界において中堅の機械商社として位置づけられています。再生可能エネルギー分野やプラント設備において競争優位性を持っていますが、物価高や人手不足などの市場環境の変化に対する対応が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョンと戦略: 東京産業は、電力事業、環境・化学・機械事業、生活産業事業の3つのセグメントを中心に事業展開しています。特に再生可能エネルギー分野での新規案件獲得と、既存事業の安定的な収益確保を目指しています。
- 中期経営計画: 自動車関連業界向け案件の確実な遂行とコスト管理の徹底、主力製品の販売強化を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 東京産業の収益は、電力製品や環境関連設備の販売に依存しています。市場ニーズの変化に対応するため、再生可能エネルギー分野の強化を図っています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 再生可能エネルギーや環境関連設備において技術革新を進めています。
- 主力製品: 電力製品、環境・エネルギー機器、化学・医薬品プラント設備が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS: 61.40円（会社予想）
- BPS: 760.89円（実績）
- PER: 11.60倍（会社予想）
- PBR: 0.94倍（実績）
- 業界平均PER（12.1倍）と比較すると、東京産業のPERは若干低めであり、PBRも業界平均（1.0倍）を下回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は715円で、年初来高値750円に近い水準にあります。短期的には高値圏にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 65,029百万円（過去12か月）
- 営業利益: -4,540百万円（過去12か月）
- 純利益: -1,584百万円（過去12か月）
- ROE: -7.72%（実績）
- 自己資本比率: 24.6%（実績）
- 過去数年の業績は赤字が続いており、収益性の改善が課題です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 5.06%（会社予想）
- 1株配当: 36.00円（会社予想）
- 配当性向: 45.56%
- 自社株買いなどの株主還元策は特に言及されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 最近の株価はやや上昇傾向にありますが、出来高に大きな変動は見られません。
- 影響要因: 再生可能エネルギー分野の強化や市場環境の変化が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
東京産業は、再生可能エネルギーや環境関連設備に強みを持つ中堅の機械商社です。現在、業績は赤字が続いており、収益性の改善が課題となっています。株価は年初来高値に近い水準にあり、短期的には高値圏にあると考えられます。配当利回りは高く、株主還元策として魅力的ですが、業績改善が今後の課題となるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 8070 |
| 企業名 | 東京産業 |
| URL | http://www.tscom.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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