1. 企業情報
内外テックは、半導体製造装置関連部品の販売を主軸とする企業です。具体的には、空気圧機器、真空機器、メカトロニクス機器、温度制御機器、流体制御機器、環境・省エネ機器、計測機器などを取り扱っています。主要顧客は東京エレクトロンであり、同社への依存度が高いことが特徴です。近年は、自社開発の強化や受託製造事業の拡大にも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
内外テックは、半導体製造装置関連部品の専門商社として、特定の分野に強みを持っています。特に、東京エレクトロン向けの販売が売上の大部分を占めており、この点においては高いプレゼンスを誇ります。
競争優位性:
- 東京エレクトロンとの強固な取引関係
- 専門性の高い製品知識と技術サポート
課題:
- 特定顧客への依存度が高い
- 半導体市場の変動による業績への影響を受けやすい
3. 経営戦略と重点分野
内外テックは、中期経営計画「MIRAI2026」を掲げ、事業の成長を目指しています。
重点分野:
- 自社開発製品の強化
- 受託製造事業の拡大
- 神奈川県における商圏拡大
- 開発・生産体制強化のための投資
4. 事業モデルの持続可能性
内外テックの収益モデルは、半導体製造装置市場の需要に大きく依存しています。
持続可能性への課題:
- 半導体市場の変動リスク
- 特定顧客への依存度
- 技術革新への対応
適応力:
- 自社開発製品の強化による収益源の多様化
- 受託製造事業の拡大による事業領域の拡大
5. 技術革新と主力製品
内外テックは、半導体製造装置関連の様々な製品を取り扱っています。
主力製品:
- 半導体製造装置向け部品
- 空気圧機器、真空機器、メカトロニクス機器など
技術開発の動向:
- 自社開発製品の強化
6. 株価の評価
EPS(1株あたり当期純利益): 242.66円 (過去12ヶ月)
PER(株価収益率): 8.99 (株価2185円 / EPS242.66円)
* 業界平均PER: 10.1
BPS(1株あたり純資産): 3288.69円
内外テックのPERは業界平均よりも低く、割安感がある可能性があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、2180円から2420円の間を変動しており、200日移動平均線2419.17円を下回っています。
株価の状況:
- 52週高値: 3380円
- 52週安値: 2020円
- 50日移動平均: 2337.86円
- 200日移動平均: 2419.17円
直近の株価は、50日移動平均線、200日移動平均線を下回っており、下落トレンドにある可能性があります。
8. 財務諸表分析
売上高: 390億円(2024年3月期)
営業利益: 12.18億円(2024年3月期)
経常利益: 12.39億円(2024年3月期)
当期純利益: 8.48億円(2024年3月期)
ROE(自己資本利益率): 8.13% (過去12ヶ月)
ROA(総資産利益率): 3.25% (過去12ヶ月)
過去の傾向:
- 売上高は、2023年3月期から減少傾向にあります。
- 利益率は、2023年3月期から低下しています。
- 2025年3月期第3四半期決算では、売上高は減少、利益は増益となっています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 8.73% (フォワード)
配当性向: 41.87%
株主還元策:
- 配当を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動:
- 直近10日間で株価は下落傾向にあります。
株価への影響要因:
- 半導体市場の動向
- 東京エレクトロンの業績
- 内外テックの中期経営計画の進捗
11. 総評
内外テックは、半導体製造装置関連部品の販売を主軸とする企業であり、東京エレクトロンとの強固な関係を基盤としています。
財務状況は、売上高が減少傾向にあるものの、利益は回復基調にあります。
株価は、テクニカル分析では下落トレンドを示唆していますが、PERは業界平均より低く、割安感があります。
高配当利回りも魅力ですが、半導体市場の動向や特定顧客への依存度など、注意すべきリスクも存在します。
企業情報
銘柄コード | 3374 |
企業名 | 内外テック |
URL | https://www.naigaitec.co.jp |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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