1. 企業情報
- 企業名: 株式会社アイ・ピー・エス (IPS, Inc.)
- 事業内容: 日本とフィリピンでITおよび通信サービスを提供。インターネット接続サービス、データセンターサービス、国内通信サービス（フリーダイヤル、MVNO事業向けサービスなど）、クラウドコンピューティングサービス、コンタクトセンターマネジメントソフトウェア、ビジネスプロセスアウトソーシングサービスを提供。また、医療サービス（レーザー眼科手術、美容皮膚科、審美歯科、白内障手術）やオンライン薬局も運営。
- 設立: 1991年10月24日
- 所在地: 東京都中央区築地4-1-1
- 従業員数: 718人
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 情報・通信業
- 競争優位性: フィリピンでの通信ネットワーク提供が主力。国内ではコールセンター向けの格安通信サービスに強みを持つ。フィリピン市場でのデジタル化加速と通信回線需要の増加が見込まれる。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営戦略: 国際通信事業ではC2C回線とPDSCNの提供を強化し、小口容量販売や通信機器の販売を堅調に進める。国内通信事業では新規顧客開拓とPSTNマイグレーション対応を進める。
- 重点分野: 国際通信事業における成長を重視し、フィリピン市場でのシェア拡大を狙う。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 国際通信事業が主力であり、フィリピン市場での成長が収益を牽引。国内ではコールセンター向けサービスが安定した収益源。
- 市場ニーズの変化への適応力: デジタル化の進展に伴う通信需要の増加に対応。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: クラウドコンピューティングサービスやコンタクトセンターマネジメントソフトウェアを提供し、技術革新を推進。
- 主力製品: フィリピン市場での通信回線提供が収益を牽引。
6. 株価の評価
- EPS: 197.74円（会社予想）
- BPS: 990.18円（実績）
- PER: 10.87倍（会社予想）
- PBR: 2.17倍（実績）
- 市場平均との比較: 業界平均PER 23.2倍、PBR 2.3倍と比較して、割安感がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は2,150円。年初来高値2,652円、安値2,109円。現在の株価は安値圏に近い。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 14,117百万円（過去12か月）
- 営業利益: 3,895百万円（過去12か月）
- 純利益: 2,835百万円（過去12か月）
- ROE: 27.45%（実績）
- 自己資本比率: 33.7%（実績）
- キャッシュフロー: 総資産36,955百万円、自己資本比率34.6%で財務の安定性がある。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 1.86%（会社予想）
- 1株配当: 40.00円（会社予想）
- 配当性向: 18.28%
- 株主還元策: 配当を通じた株主還元を実施。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近ではやや下落傾向。52週高値からの下落率が10.92%。
- 影響要因: フィリピン市場での成長期待と為替変動が株価に影響。
11. 総評
株式会社アイ・ピー・エスは、フィリピン市場での通信事業を主力とし、国内ではコールセンター向けサービスを展開している。フィリピン市場でのデジタル化加速に伴う通信需要の増加が期待される一方、為替変動リスクが存在する。財務的には安定しており、配当を通じた株主還元を行っている。株価は現在安値圏にあり、業界平均と比較して割安感がある。
企業情報
| 銘柄コード | 4390 |
| 企業名 | IPS |
| URL | https://ipsism.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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