1. 企業情報
企業名: 日本電波工業株式会社 (Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd.)
設立: 1948年4月15日
本社所在地: 東京都渋谷区笹塚1-47-1 メルクマール京王笹塚
代表者: 加藤 啓美
従業員数: 2,342人
事業内容:
日本電波工業は、水晶振動子や水晶発振器などの水晶デバイスを製造・販売する企業です。これらの製品は、IoT製品、車載製品、スマートフォン、ネットワーク機器、デジタル家電、パソコン、時計、デジタルカメラ、ゲーム機、5Gアプリケーションなどに使用されています。特に小型デバイス製品に注力しており、国内、中国、マレーシアで生産を行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
日本電波工業は、水晶デバイスの分野で世界的な大手企業です。特に車載用の水晶デバイスに強みを持ち、国内外での生産体制を整えています。市場シェアや競争優位性について具体的なデータはありませんが、業界内での地位は高いと考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営戦略としては、車載市場や5G関連市場の成長に対応した製品開発と生産体制の強化が考えられます。中期経営計画では、売上高や利益の増加を目指し、技術革新や新製品の開発に注力していると推測されます。
4. 事業モデルの持続可能性
日本電波工業の事業モデルは、水晶デバイスの需要に依存しています。IoTや5Gの普及、車載市場の拡大が続く限り、持続可能性は高いと考えられますが、市場の変化に迅速に対応する必要があります。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、小型化や高精度化が進んでおり、これが同社の競争力を支えています。主力製品は水晶振動子であり、これが収益の大部分を占めています。
6. 株価の評価
- EPS (過去12か月): 110.65円
- BPS (直近四半期): 1275.34円
- 株価: 773円
業界平均PERが24.2であることを考慮すると、日本電波工業のPERは約7.0（773円 / 110.65円）となり、業界平均を下回っています。PBRは約0.61（773円 / 1275.34円）となり、こちらも業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、52週高値1570円から大きく下落しており、52週安値に近い水準にあります。現在の株価773円は安値圏にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高 (過去12か月): 50,309百万円
- 営業利益: 4,345百万円
- 純利益: 2,334百万円
- ROE: 8.57%
- ROA: 4.73%
過去数年の売上は増加傾向にありますが、純利益は減少しています。ROEとROAは健全な水準にありますが、利益率の改善が課題です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.69%
- 配当性向: 27.11%
配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近で下落傾向にあり、特に3月末からの下落が顕著です。市場全体の動向や業績見通しの影響が考えられます。
11. 総評
日本電波工業は、水晶デバイスの分野で世界的な地位を持ち、特に車載市場での強みがあります。技術革新と市場の成長に対応した戦略が求められます。財務状況は健全ですが、利益率の改善が課題です。株価は安値圏にあり、配当利回りも高いため、株主還元には積極的です。
企業情報
| 銘柄コード | 6779 |
| 企業名 | 日本電波工業 |
| URL | http://www.ndk.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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