1. 企業情報
幼児活動研究会は、幼稚園・保育園向けの幼児体育指導を主軸とする企業です。独自教育プログラム「YYプロジェクト」を展開し、全国の幼稚園・保育園への普及を目指しています。また、園の経営コンサルティングも行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
幼児体育指導というニッチな分野に特化しており、競合他社との差別化を図っています。市場シェアに関する具体的なデータは開示されていませんが、全国展開していることから、一定のシェアを占めていると考えられます。少子化の影響を受けやすい業界ですが、幼児教育への関心の高まりを追い風に、事業を拡大する余地はあります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、独自教育プログラム「YYプロジェクト」の普及と、園経営コンサルティングの強化に注力しています。2歳児クラスの拡大や、障がい児向け療育事業の強化も重点分野です。
中期経営計画の具体的な施策については、詳細な情報が不足しています。
4. 事業モデルの持続可能性
幼児体育指導という専門性の高いサービスを提供しており、一定の安定した収益基盤を築いています。少子化の影響を受けやすいものの、幼児教育へのニーズは根強く、事業モデルの持続可能性は高いと考えられます。市場ニーズの変化への適応として、障がい児向け療育事業への参入など、新たな取り組みも行っています。
5. 技術革新と主力製品
幼児活動研究会は、独自の教育プログラム「YYプロジェクト」を主力としています。技術革新というよりは、教育プログラムの質の向上や、指導方法の改善などが重要となります。
6. 株価の評価
- 株価: 1285.0円 (2025年4月3日終値)
- EPS（会社予想）: 90.26円
- PER（会社予想）: 14.24倍 (業界平均: 15.0倍)
- BPS（実績）: 935.43円
- PBR（実績）: 1.37倍 (業界平均: 1.2倍)
PERは業界平均を下回っており、割安感があります。PBRは業界平均をやや上回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価履歴を見ると、2025年3月28日に配当落ちがあり、株価は下落しています。その後、株価は1300円台で推移しており、年初来高値（1377円）には届いていません。50日移動平均線（1321.64円）と200日移動平均線（1346.53円）を下回っており、弱気相場を示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は69.5億円、2023年3月期は69.2億円と、ほぼ横ばい。
- 営業利益: 2024年3月期は13.4億円、2023年3月期は14.5億円と、減少傾向。
- 純利益: 2024年3月期は9.65億円、2023年3月期は10.8億円と、減少傾向。
- ROE（実績）: 10.52%
- 自己資本比率（実績）: 75.3%
売上高は安定していますが、利益は減少傾向にあります。ROEは10%を超えており、良好な水準です。自己資本比率も高く、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.79%
- 1株配当（会社予想）: 23.00円
- 配当性向: 28.00%
配当利回りは、まずまずの水準です。配当性向も低いことから、今後の増配余地はあります。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、下落傾向にあります。信用買い残は増加、信用売り残は減少しており、買い方のほうがやや優勢です。
11. 総評
幼児活動研究会は、幼児体育指導というニッチな分野で安定した事業基盤を築いています。財務体質は良好で、配当も実施しています。しかし、直近の業績は減益傾向にあり、株価も低迷しています。今後の成長戦略と、業績回復が期待されます。
企業情報
| 銘柄コード | 2152 |
| 企業名 | 幼児活動研究会 |
| URL | http://www.youji.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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