1. 企業情報
- 企業名: 東邦チタニウム株式会社
- 設立年月日: 1953年8月20日
- 所在地: 横浜市西区南幸1-1-1 JR横浜タワー
- 代表者名: 山尾 康二
- 従業員数: 1,279人
- 事業内容: 金属チタンの製錬を主力とし、航空機向けや一般工業向けの製品を提供。また、触媒や電子材料、化学品事業も展開。
- 市場区分: プライム（内国株式）
- 業種: 非鉄金属
2. 業界のポジションと市場シェア
東邦チタニウムは、JX金属系のチタン製錬大手であり、大阪チタニウムと並ぶ業界の主要プレイヤーです。航空機向けの需要が回復しており、業界内での競争優位性を持っていますが、中国でのポリオレフィンの生産能力過剰などの課題もあります。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営戦略: 航空機向けのチタン需要の回復を背景に、金属チタン事業の強化を図っています。また、触媒事業や化学品事業の拡大にも注力しています。
- 中期経営計画: 増収増益を目指し、特に航空機向け輸出スポンジチタンの販売を堅調に進める方針です。
4. 事業モデルの持続可能性
東邦チタニウムの収益モデルは、航空機向けの需要に大きく依存しています。市場ニーズの変化に対しては、触媒や化学品事業の多角化で対応していますが、特定の市場に依存するリスクも存在します。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: チタン製錬技術を基盤に、航空機向け製品の品質向上に努めています。
- 主力製品: 航空機向けスポンジチタンが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- EPS: 51.99円
- BPS: 813.25円
- PER: 20.35倍（業界平均80.4倍）
- PBR: 1.30倍（業界平均0.8倍）
- 現在の株価（1,058円）は、PERやPBRから見て、業界平均と比較して割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 最近の株価は1,058円で、年初来高値1,223円から下落しています。50日移動平均（1,070.14円）を下回っており、下降トレンドにある可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 78,404百万円（過去12か月）
- 営業利益: 5,629百万円
- 純利益: 4,951百万円
- ROE: 9.03%
- 自己資本比率: 44.9%
- 売上高は増加傾向にありますが、利益率の低下が見られます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 1.51%
- 1株配当: 16.00円
- 配当性向: 31.96%
- 配当は安定しており、特別配当として創立70周年記念配当も実施されています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価は最近の高値から下落しており、モメンタムは弱いです。航空機需要の回復や円安が株価に影響を与える要因となっています。
11. 総評
東邦チタニウムは、航空機向けのチタン製品を主力とする企業で、業界内での競争優位性を持っています。財務状況は安定していますが、利益率の低下が課題です。株価は業界平均と比較して割安感があり、今後の航空機需要の回復が株価にプラスの影響を与える可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 5727 |
| 企業名 | 東邦チタニウム |
| URL | http://www.toho-titanium.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
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