1. 企業情報
- 企業名: 株式会社フジ
- 事業内容: 総合小売業を展開し、食品、衣料品、日用品、DVD、CD、書籍の小売・レンタルを行う。また、不動産賃貸、車両販売、医薬品・化粧品の小売、食品の製造・加工・販売、容器や機械の洗浄、クレジットカード、菓子・果物・野菜の卸売、海産物の加工・卸売、ビルメンテナンス、冷凍設備の設計・施工、クリーニング、旅行代理業、農業、車両レンタルなどを手掛ける。スーパーマーケットやレストランの運営、介護サービスも提供。
- 設立: 1967年9月12日
- 本社所在地: 広島市南区段原南1-3-52
- 代表者: 山口 普
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 中四国最大手のスーパーマーケットであり、イオン系の企業。マックスバリュ西日本と経営統合し、さらなる市場拡大を図っている。
- 市場シェア: 四国および中国地方での強い地盤を持ち、地域密着型の展開を行っている。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営戦略: 2024-2026年度の中期経営計画において、2030年度の営業収益目標を1兆円と設定。価格訴求と価値訴求の強化、EDLP（Everyday Low Price）の推進、移動スーパーの販路拡大を戦略として掲げている。
- 重点分野: スーパーマーケットの強化、ディスカウントストアの価格戦略、ノンストアビジネスの拡大。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 多角的な小売ビジネスを展開し、地域密着型のサービス提供により安定した収益を確保。
- 市場ニーズの変化への適応力: 物価上昇による個人消費の抑制に対応するため、価格訴求を強化。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 特に技術革新に関する情報はないが、移動スーパーの販路拡大など新しいビジネスモデルの導入を進めている。
- 主力製品: スーパーマーケットでの食品販売が主力。
6. 株価の評価
- EPS: 92.30円
- BPS: 2,502.63円
- PER: 23.14倍（業界平均21.3倍）
- PBR: 0.85倍（業界平均1.8倍）
- 株価: 2,136円
- 評価: PBRが業界平均を下回っており、相対的に割安感がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近では2,136円で取引され、年初来高値2,216円に近い水準で推移している。
- 移動平均: 50日移動平均は2,127.78円、200日移動平均は2,048.82円。短期的にはやや高値圏にある。
8. 財務諸表分析
- 売上: 804.21億円（過去12か月）
- 営業利益: 14.23億円（過去12か月）
- 純利益: 5.47億円（過去12か月）
- ROE: 2.56%
- ROA: 1.99%
- 自己資本比率: 50.5%
- キャッシュフロー: 総資産442,987百万円、純資産217,123百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 1.40%
- 1株配当: 30円
- 配当性向: 47.54%
- 株主還元策: 特に自社株買いの情報はないが、安定した配当を継続。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動: 直近の株価は上昇傾向にあり、年初来高値に接近。
- 影響要因: イオン系としての安定性や地域密着型の展開が評価されている。
11. 総評
フジは中四国地域で強い地盤を持つイオン系のスーパーマーケットで、多角的な小売ビジネスを展開しています。業界平均と比較してPBRが低く、相対的に割安感があります。中期経営計画に基づき、2030年度の営業収益目標を1兆円とし、価格訴求や価値訴求を強化しています。株価は年初来高値に近づいており、安定した配当を提供しています。全体として、地域密着型の強みを活かしつつ、持続可能な成長を目指している企業です。
企業情報
| 銘柄コード | 8278 |
| 企業名 | フジ |
| URL | http://www.the-fuji.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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