1. 企業情報
アルファポリスは、インターネット発の小説や漫画を出版する企業です。自社プラットフォーム「アルファポリス」を通じて、ユーザーが投稿した作品を審査し、人気作を書籍化しています。主な事業は、ライトノベル、漫画、文庫、その他書籍の出版です。近年は、漫画が収益の柱として成長しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
アルファポリスは、Web発の作品を積極的に書籍化する点で、独自のポジションを築いています。紙媒体の出版市場は縮小傾向にありますが、電子書籍市場は成長しており、アルファポリスは、この流れに乗って業績を伸ばしています。
競争優位性:
- Web発の作品に特化することで、市場ニーズに迅速に対応できる。
- 自社プラットフォームを通じて、作品の発掘から出版までを効率的に行える。
課題:
- 紙媒体の市場縮小の影響を受ける可能性がある。
- 競合他社との差別化を維持する必要がある。
3. 経営戦略と重点分野
アルファポリスは、「インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造する」ことを目指しています。
中期経営計画の重点分野:
- Webコンテンツ大賞受賞作の刊行
- 児童書レーベルの強化
- スマホ向け漫画の拡大
4. 事業モデルの持続可能性
アルファポリスの収益モデルは、書籍の販売と、電子書籍の販売によるものです。Web発の作品を積極的に書籍化することで、市場ニーズの変化に対応し、持続的な成長を目指しています。
市場ニーズへの適応力:
- 電子書籍市場の成長に対応し、売上を伸ばしている。
- Web発の作品に特化することで、新しい才能を発掘し、多様なコンテンツを提供している。
5. 技術革新と主力製品
アルファポリスは、技術革新というよりは、Webプラットフォームを活用したビジネスモデルが特徴です。
主力製品:
- ライトノベル、漫画、文庫などの書籍
- 電子書籍
6. 株価の評価
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 株価 | 1,324.0円 |
| PER（会社予想） | 20.04倍 |
| PBR（実績） | 2.93倍 |
| EPS（会社予想） | 66.07円 |
| BPS（実績） | 452.08円 |
| 配当利回り | 1.06% |
PER、PBRの比較:
- 業界平均PER: 66.2
- 業界平均PBR: 3.5
アルファポリスのPERは業界平均よりも低く、割安感があります。PBRも業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年3月26日に年初来高値1,457円を記録した後、株価は下落傾向にあります。4月4日の終値は1,324円であり、年初来高値からは下落していますが、50日移動平均線（1201.80円）を上回っています。
8. 財務諸表分析
売上高: 過去12ヶ月で11,568,915千円と、着実に増加しています。
営業利益: 2,651,308千円と、過去数年で最も高い水準です。
ROE（実績）: 12.77%と、高い水準を維持しています。
自己資本比率（実績）: 83.8%と、財務体質は非常に良好です。
過去数年間の傾向:
- 売上高、利益ともに増加傾向にあり、業績は好調です。
- 高いROEと自己資本比率から、効率的な経営が行われていることがわかります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.06%
- 1株配当（会社予想）: 14.00円
- 配当性向は算出できません。
アルファポリスは、配当を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱まっています。
株価への影響を与える要因:
- 出版市場全体の動向
- 電子書籍市場の成長
- 新刊の売れ行き
- 四半期ごとの業績発表
11. 総評
アルファポリスは、Web発の作品を強みとし、電子書籍市場の成長を背景に業績を伸ばしています。財務状況も良好で、高いROEと自己資本比率を誇っています。株価は、PER、PBRともに割安感があり、今後の成長に期待できます。直近の株価は下落傾向にありますが、50日移動平均線を上回っており、今後の動向に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 9467 |
| 企業名 | アルファポリス |
| URL | http://www.alphapolis.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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