1. 企業情報
- 事業内容: 東京農工大発の創薬型バイオベンチャーで、医薬品の研究開発、製造、販売を行っています。主力は、急性脳梗塞治療薬候補のTMS-007、抗炎症/抗酸化作用を持つTMS-008、前臨床段階のTMS-009です。
- 特徴: 急性脳梗塞薬候補TMS-007は、米バイオジェンとの提携、中国CORXEL社への導出実績があります。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 医薬品業界、特にバイオテクノロジー分野に属します。
- 競争優位性: 大学発ベンチャーとしての技術力と、特定の疾患領域に特化した開発パイプラインが強みです。
- 課題: 開発段階のリスク、資金調達、競合他社との競争が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 創薬技術を基盤とした新薬開発。
- 重点分野: 急性脳梗塞治療薬TMS-007の開発、TMS-008、TMS-009の臨床試験、提携先との連携強化。
- 中期経営計画: 情報不足のため、詳細不明。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 医薬品開発の成功によるロイヤリティ収入、導出契約による一時金収入など。
- 市場ニーズへの適応力: ニーズの高い疾患領域に焦点を当てており、新薬開発の成功が持続可能性を左右します。
- リスク: 開発の遅延、承認の可否、競合品の出現など、不確実性が高い事業モデルです。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 黒カビ由来の化合物を用いた創薬技術。
- 主力製品: 急性脳梗塞治療薬候補TMS-007、抗炎症/抗酸化作用を持つTMS-008。
- 製品の独自性: 特定の疾患に対する新規性の高い治療薬候補を開発しています。
6. 株価の評価
- EPS: 直近12ヶ月のEPSは-28.50円です。
- BPS: 直近四半期のBPSは69.14円です。
- PER: 算出できません。（赤字のため）
- PBR: 株価125円 ÷ BPS69.14円 = 約1.81倍
- 評価: 業績が赤字のため、割安・割高の判断は難しいです。PBRは1倍を超えており、一定の評価を受けていると見られます。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、124円から166円の間を変動しており、4月4日には142円で取引が終了しています。
- 現在の株価: 125円であり、直近の株価と比較して下落傾向にあります。
- 52週高値/安値: 52週高値は314円、52週安値は124円です。
- 移動平均線: 50日移動平均線は213.26円、200日移動平均線は210.57円です。現在の株価は移動平均線を大きく下回っており、低迷していると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2022年2月期に1,946,520千円の売上高を計上しましたが、その後は情報がありません。
- 利益: 営業損失が継続しており、2024年2月期は-943,253千円、直近12ヶ月では-1,050,385千円です。
- キャッシュフロー: 情報不足のため、詳細不明。
- ROE: 直近12ヶ月のROEは-36.26%と、非常に低い水準です。
- ROA: 直近12ヶ月のROAは-21.01%と、低い水準です。
- 自己資本比率: 95.0% (2025年2月期第3四半期)と、高い水準です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当: 無配です。
- 配当利回り: 0.00%
- 自社株買い: 実施していません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近の株価は下落傾向にあり、ボラティリティが高いです。
- 株価への影響要因: 開発パイプラインの進捗、臨床試験の結果、提携先の動向、資金調達などが影響します。
- 信用取引: 信用買い残が非常に多く、売り残はありません。信用倍率は0.00倍と、売り圧力が強い状況です。
11. 総評
ティムスは、東京農工大発の創薬ベンチャーであり、急性脳梗塞治療薬候補など、有望なパイプラインを有しています。しかし、現状では赤字が継続しており、株価は低迷しています。財務状況は自己資本比率が高いものの、業績の改善が急務です。今後の株価は、開発の進捗、臨床試験の結果、資金調達の状況、提携先の動向など、多くの要因に左右されると考えられます。投資にあたっては、リスクを十分に理解し、慎重な判断が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4891 |
| 企業名 | ティムス |
| URL | https://www.tms-japan.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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