1. 企業情報
株式会社ティーケーピー（TKP）は、貸会議室を主力とする不動産関連企業です。遊休不動産の賃借、会議室・宴会場の運営、ホテル・宿泊施設の運営、ケータリングサービスなど、幅広い事業を展開しています。2022年7月からはRIVER FIELD co,.ltdの傘下となっています。
2. 業界のポジションと市場シェア
TKPは、貸会議室業界の大手企業です。遊休不動産の有効活用というビジネスモデルは、競争優位性の一つです。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、会議室利用需要が一時的に落ち込んだ時期もありました。今後は、インバウンド需要の回復や、新たな事業展開が成長の鍵となります。
3. 経営戦略と重点分野
TKPは、貸会議室事業の拡大、ホテル・宿泊施設の運営強化、新規事業の開拓などを通じて、事業規模の拡大を目指しています。具体的には、新規施設の獲得、既存施設の拡充、M&Aによる事業領域の拡大などが考えられます。
中期経営計画については、詳細な情報が公開されていませんが、直近の決算短信からは、貸会議室事業の好調、ホテル・宿泊研修事業の単価と稼働率向上、リリカラ株式会社との協業推進などが重点分野として伺えます。
4. 事業モデルの持続可能性
TKPの事業モデルは、遊休不動産の有効活用という点で、社会的なニーズに応えるものです。しかし、会議室需要は景気変動や社会情勢に左右されやすく、変化への対応が求められます。
直近では、インバウンド需要の回復や、ホテル・宿泊施設の運営強化がプラスに働いています。
5. 技術革新と主力製品
TKPは、会議室運営に関する技術革新や、新たなサービスの開発に積極的に取り組んでいます。
主力製品としては、貸会議室、ホテル・宿泊施設、ケータリングサービスなどが挙げられます。
6. 株価の評価
- 株価: 1,617.0円 (2025年4月8日終値)
- PER（会社予想）: 16.92倍 (業界平均: 14.8)
- PBR（実績）: 1.55倍 (業界平均: 2.0)
- EPS（会社予想）: 95.56円
- BPS（実績）: 1,040.42円
PERは業界平均をやや上回っていますが、PBRは業界平均を下回っています。EPSとBPSを考慮すると、割安感があるとは言えません。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年4月8日の終値は1,617円であり、年初来高値1,800円に近づきつつあります。50日移動平均線1,629.22円を下回っており、高値圏にあると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年2月期は365.45億円、2025年2月期（予想）は590億円と、大幅な増収を見込んでいます。
- 営業利益: 2024年2月期は46.07億円、2025年2月期（予想）は59億円と、増益を見込んでいます。
- ROE（実績）: 19.21%
- 自己資本比率（実績）: 50.2%
売上高、利益ともに回復基調にあり、ROEも高い水準を維持しています。自己資本比率も高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.00%
- 1株配当（会社予想）: 0.00円
TKPは、現時点では配当を実施していません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは良好です。
* 信用買残: 872,800株
* 信用売残: 210,600株
* 信用倍率: 4.14倍
信用倍率は高く、今後の株価上昇に対する期待が伺えます。
11. 総評
TKPは、貸会議室業界の大手企業であり、業績は回復基調にあります。財務体質も良好で、今後の成長も期待できます。
ただし、株価は高値圏にあり、PERも業界平均をやや上回っています。投資を検討する際は、今後の業績動向や、競合他社の動向などを注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3479 |
| 企業名 | ティーケーピー |
| URL | http://tkp.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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