1. 企業情報
企業名: 神栄株式会社 (Shinyei Kaisha)
概要:
神栄は、食品、商品、繊維、電子関連ビジネスを世界的に展開する企業です。冷凍食品、海産物、農産物、金属、機械設備、建築資材、建物ハードウェア、家庭用品、材料、設備、防災、不動産、保険ビジネスの販売を行っています。また、テキスタイル製品や糸、メンズ、ウィメンズ、キッズのアパレルを販売し、電子、測定、テスト機器、センサー、電子部品を製造・販売しています。1887年に設立され、2025年3月期3Qの発行済株式数は4,168,500株です。
事業内容:
- 連結事業: 食品関連79(7)、物資関連10(15)、繊維関連2(-3)、電子関連9(6)
- 海外: 14(2024.3)
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 商社・卸売
33業種区分: 卸売業
Industry: Conglomerates
Sector: Industrials
住所: 〒651-0178 神戸市中央区京町77-1
代表者名: 赤澤 秀朗
設立年月日: 1887年5月24日
従業員数: 459人
平均年齢: 41.5歳
平均年収: 7,440千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題について:
- 競争優位性: 湿度センサーで世界トップ。冷凍食品輸入が柱。PPフィルムコンデンサ、資材開発も。
- 課題: 電子関連のコンデンサの販売不振、食品関連の冷凍水産加工品の販売不振、物資関連の海外防災関連分野における新規現地調査案件の遅延など。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 中期経営計画: 2027年3月期までの3年間を対象とする「神栄チャレンジプロジェクト2026」を策定。3年間累計の連結経常利益55億円以上を目標。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 食品関連: 品質管理体制を活かした医療老健施設向けなどのルートへの販売に注力。
- 物資関連: 機械機器・金属製品分野では、ハードウエアの取扱いが減少。防災関連分野では、新規現地調査案件への移行の過渡期。
- 電子関連: 電子部品業界は、在庫調整局面の解消と半導体不足の緩和やサプライチェーンの安定化による着実な回復基調が期待される。
- 事業開発関連: 新規事業や新たなビジネスモデルの開発、将来性が見込まれる事業の発展に取組む。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など:
- 持続可能性: 冷凍食品輸入、電子部品、防災関連分野の持続可能性が高い。市場ニーズの変化に適応する能力が高い。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 技術革新: 湿度センサーの技術革新が強み。PPフィルムコンデンサの開発も進行中。
収益を牽引している製品やサービス:
- 主力製品: 湿度センサー、冷凍食品、PPフィルムコンデンサ。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:
- EPS（会社予想）: 317.42
- BPS（実績）: 2,110.23
- PER（会社予想）: (連)4.91倍
- PBR（実績）: (連)0.74倍
現在の株価との比較:
- 株価: 1,560円
- EPSと株価の比率: 1,560 / 317.42 ≈ 4.91倍
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50-Day Moving Average: 1,644.18円
- 200-Day Moving Average: 1,655.95円
- 現在の株価: 1,560円
- 分析: 現在の株価は50日移動平均と200日移動平均の両方よりも低いため、安値圏にあると判断される。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 過去12か月で40,204百万円
- 利益率: 営業利益率4.65%
- ROE（実績）: 26.99%
- ROA（実績）: 3.23%
- キャッシュフロー: 直近四半期の総キャッシュ1,370百万円
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
- 売上高は前年比で-2.50%減少。
- 営業利益は前年比で-27.1%減少。
- 純利益は前年比で-21.5%減少。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 5.77%
- 1株配当（会社予想）: 90.00円
- 配当性向: 24.32%
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買いの情報は提供されていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価履歴: 1,509 – 1,580円の間で変動。
- 分析: 株価は上昇・下降の勢いが緩やかな状態。
株価への影響を与える要因など:
- 主要な影響要因: 電子関連のコンデンサの販売不振、食品関連の冷凍水産加工品の販売不振、物資関連の海外防災関連分野における新規現地調査案件の遅延など。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 企業概要: 多角化した事業を展開する総合商社。主力は冷凍食品輸入と湿度センサー。
- 競争力: 湿度センサーで世界トップ。持続可能な事業モデルを持つ。
- 経営戦略: 中期計画で3年間累計の連結経常利益55億円以上を目指す。
- 財務健全性: 健全な財務状況を維持。ROEとROAは業界平均を上回る。
- 株価評価: 現在の株価は安値圏。EPSと株価の比率は4.91倍。
- 株主還元: 配当利回り5.77%。配当性向24.32%。
- 総括: 持続可能な事業モデルと健全な財務状況を維持しつつ、中期計画を掲げている。ただし、市場動向や競合他社との比較が不明な点がある。
企業情報
| 銘柄コード | 3004 |
| 企業名 | 神栄 |
| URL | http://www.shinyei.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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