1. 企業情報

データセクションは、ビッグデータ分析、特にソーシャルメディア分析に強みを持つ企業です。主な事業は、小売事業者向けのマーケティング支援ツール提供と、AIデータセンター・AIクラウド事業の育成です。国内および南米を中心に事業を展開しており、AI技術を活用したデータ分析ソリューションを提供しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

データセクションは、ビッグデータ分析とAI技術を組み合わせたソリューションを提供する企業として、ニッチな市場に位置しています。特にソーシャルメディア分析に強みを持つ点が特徴です。

競争優位性:

  • ソーシャルメディア分析に特化した技術とノウハウ
  • 小売事業者向けのマーケティング支援ツール
  • AIデータセンター・AIクラウド事業への注力

課題:

  • AI市場における競争激化
  • 先行投資による利益圧迫
  • 継続企業の前提に関する重要な疑義

3. 経営戦略と重点分野

経営ビジョン:

データセクションは、AIデータセンター事業への投資を積極的に行い、データ分析とAI技術を活用したソリューション提供を通じて、企業のデータドリブン経営やDX推進を支援することを目指しています。

中期経営計画:

  • AIデータセンター事業への先行投資
  • DSクラウドスタックの開発・構築
  • DSAIファンドの設立準備
  • 海外事業の拡大(チリ・コロンビア)

4. 事業モデルの持続可能性

データセクションの収益モデルは、データ分析ソリューションの提供、小売事業者向けマーケティング支援、AIデータセンター・AIクラウドサービスの提供です。

持続可能性への適応力:

  • AI技術の進化と市場ニーズへの対応
  • データ分析需要の増加
  • 小売業界のDX推進への貢献

懸念点:

  • AIデータセンター事業への先行投資による収益性への影響
  • 競合他社の台頭

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向:

  • AI技術を活用したデータ分析ソリューションの開発
  • AIデータセンターの構築
  • DSクラウドスタックの開発

主力製品・サービス:

  • ソーシャルメディア分析ツール
  • 小売事業者向けマーケティング支援ツール
  • AIデータセンター・AIクラウドサービス

6. 株価の評価

現在の株価: 774.0円 (2025年4月11日終値)

主な指標:

  • PER(会社予想): (連)62.32倍
  • PBR(実績): (連)5.49倍
  • EPS(会社予想): (連)12.42
  • BPS(実績): (連)141.05

比較:

  • 業界平均PER: 66.2
  • 業界平均PBR: 3.5

PERは業界平均を下回っていますが、PBRは業界平均を大きく上回っています。

7. テクニカル分析

株価推移:

直近10日間の株価は、900円台から700円台まで下落し、その後774円で落ち着いています。年初来高値は1,200円、年初来安値は585円です。50日移動平均線は852.22円、200日移動平均線は1075.98円です。

現在の株価:

株価は、50日移動平均線、200日移動平均線を下回っており、下落トレンドにあると考えられます。

8. 財務諸表分析

売上高:

過去12ヶ月の売上高は2,229百万円で、前期比で増加しています。

利益:

  • 営業利益は、過去12ヶ月で-216百万円と赤字です。
  • 当期純利益も、過去12ヶ月で-1,261百万円と赤字です。

キャッシュフロー:

キャッシュフローに関する詳細な情報が不足しています。

ROE/ROA:

  • ROE(実績): (連)-57.57%
  • ROA(過去12か月): -5.00%

自己資本比率:

  • 自己資本比率(実績): (連)50.6%

分析:

売上高は増加傾向にあるものの、営業利益、当期純利益ともに赤字であり、収益性の改善が課題です。ROE、ROAもマイナスであり、財務体質の改善が必要です。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(会社予想): 0.00%
  • 1株配当(会社予想): 0.00円

データセクションは、配当を実施していません。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の変動傾向:

直近10日間の株価は下落傾向にあります。

株価への影響要因:

  • AIデータセンター事業への先行投資
  • 業績の赤字
  • 中期経営計画の進捗
  • 市場全体の動向

11. 総評

データセクションは、ソーシャルメディア分析に強みを持つ企業であり、AIデータセンター・AIクラウド事業への投資を進めています。しかし、直近の業績は赤字であり、収益性の改善が急務です。株価は下落傾向にあり、テクニカル的にも弱気な状況です。配当も実施していません。
現時点では、業績の改善と、AIデータセンター事業の成長を見守る必要があります。リスクも高いため、投資には慎重な判断が必要です。


企業情報

銘柄コード 3905
企業名 データセクション
URL http://www.datasection.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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