1. 企業情報
- 企業名: 新日本科学株式会社
- 設立: 1973年5月18日
- 所在地: 鹿児島市宮之浦町2438
- 代表者名: 永田 良一
- 従業員数: 1,457人
- 事業内容: 主に医薬品の開発支援を行うCRO（契約研究機関）事業を展開。前臨床試験受託で国内首位を誇り、基礎研究から製剤、再生医療に注力。臨床試験や医療機関支援も行い、米国市場への進出も図っている。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 前臨床試験受託の国内最大手として、豊富な経験と技術力を持つ。CRO業界では、医薬品開発の外部委託が進む中、安定した需要が見込まれる。
- 課題: 米国市場での回復途上にあり、国際競争力の強化が求められる。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 「オンリーワンのダントツCRO」を目指し、顧客ニーズへの対応とサービスの向上に注力。
- 中期経営計画: 経鼻製剤投与基盤技術を基盤に事業化を目指し、再生可能エネルギーを活用した発電事業やWellbeing関連事業の展開を進める。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主力のCRO事業が収益を牽引。医薬品開発の外部委託の需要が高まる中、安定した収益が期待できる。
- 市場ニーズの変化への適応力: 新規創薬モダリティの研究開発が進む中、トランスレーショナル リサーチ事業の強化が求められる。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 経鼻薬や再生医療分野での技術開発を進める。
- 主力製品・サービス: CRO事業における非臨床試験受託が主力。
6. 株価の評価
- EPS: 105.69円
- BPS: 1,080.61円
- PER: 11.94倍（業界平均17.0倍より低い）
- PBR: 1.17倍（業界平均1.8倍より低い）
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は1262円で、年初来高値（1897円）からは下落しているが、年初来安値（1142円）よりは高い位置にある。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 26,450百万円（過去12か月）
- 営業利益: 4,162百万円
- 純利益: 5,531百万円
- ROE: 18.34%
- 自己資本比率: 44.7%
- 傾向: 売上高、利益ともに増加傾向だが、営業利益は減少。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.96%
- 1株配当: 50.00円
- 配当性向: 42.12%
- 株主還元策: 安定した配当を継続。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の変動傾向: 株価は直近で下落傾向にあるが、出来高が増加しており、投資家の関心が高まっている可能性がある。
11. 総評
新日本科学は、国内最大手のCRO企業として医薬品開発支援に強みを持ち、安定した収益基盤を有しています。技術革新や国際展開を進める中で、さらなる成長が期待されますが、米国市場での回復や新規事業の展開が課題です。株価は業界平均と比較して割安感があり、配当利回りも魅力的です。
企業情報
| 銘柄コード | 2395 |
| 企業名 | 新日本科学 |
| URL | http://www.snbl.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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