1. 企業情報
- 事業内容: 内外トランスラインは、独立系の国際貨物輸送会社です。国際海上輸送をメインとし、国際海上小口混載取扱高で首位を誇ります。アジアを中心に豊富な仕向け地と高い運航頻度が強みです。
- 特徴: 自己資本が厚く、安定した経営基盤を持っています。
- 市場区分: 東証プライム市場
- 設立: 1980年5月1日
- 本社所在地: 大阪府大阪市
- 従業員数: 741人（2024年12月時点）
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 国際海上小口混載輸送における高いシェアと、アジアを中心とした豊富な仕向け地、高い運航頻度を強みとしています。
- 課題: 運賃変動や国際情勢の影響を受けやすい事業構造です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 第5次中期経営計画（2023年～2027年）に基づき、「真の国際総合フレイトフォワーダー」への変革を目指しています。
- 重点分野:
- 国際貨物輸送事業の強化
- 海外拠点の拡充
- 顧客ニーズへの対応強化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 国際貨物輸送における運賃収入が主な収益源です。
- 市場ニーズへの適応力: インバウンド需要の拡大や、紅海情勢悪化に伴う運賃高騰など、外部環境の変化に対応していく必要があります。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 物流効率化のためのIT投資など、技術革新への取り組みが期待されます。
- 主力製品/サービス: 国際海上輸送サービス、国際航空輸送サービス、倉庫保管サービスなど、総合的な物流サービスを提供しています。
6. 株価の評価
- PER (会社予想): 14.66倍 (業界平均: 14.8)
- PBR (実績): 1.78倍 (業界平均: 1.1)
- EPS (会社予想): 276.62円
- BPS (実績): 2,278.21円
- PER、PBRの比較: 業界平均と比較して、PERはほぼ同水準、PBRはやや高い水準です。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 直近の株価は4,055円です。
- 年初来高値は4,065円、年初来安値は2,424円です。
- 52週高値は4,065円、52週安値は2,300円です。
- 直近10日間の株価は4,055円近辺で推移しており、高値圏でのもみ合いとなっています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年12月期は380億円と、前期の323億円から増加しています。
- 営業利益: 2024年12月期は41億円と、前期の42億円から減少しています。
- 当期純利益: 2024年12月期は31億円と、前期の30億円から増加しています。
- ROE (実績): 15.12%
- 自己資本比率 (実績): 81.2%
- 分析: 売上高は増加していますが、営業利益は減少しています。これは、単体の売上総利益の減少と、販管費の増加が影響していると考えられます。自己資本比率は高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 0.00%
- 1株配当 (会社予想): 0.00円
- 配当性向: 26.29%
- その他: 現時点では無配です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間は4,055円近辺で推移しており、大きな変動は見られません。
- 株価への影響要因:
- 国際貨物輸送市場の動向（世界経済、地政学リスクなど）
- 為替レートの変動
- 中期経営計画の進捗状況
11. 総評
内外トランスラインは、国際海上輸送において高いシェアを持つ独立系企業です。自己資本比率も高く、財務体質は安定しています。2024年12月期は増収増益となりましたが、営業利益は減少しています。株価は高値圏で推移しており、今後の業績動向や中期経営計画の進捗、配当政策などに注目していく必要があります。投資判断にあたっては、ご自身の責任において、様々な情報を総合的に判断してください。
企業情報
| 銘柄コード | 9384 |
| 企業名 | 内外トランスライン |
| URL | http://www.ntl-naigai.co.jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業 |
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