1. 企業情報
- 企業名: 株式会社アイネス
- 事業内容: アイネスは、情報ネットワークシステムサービスを提供する企業で、金融機関、地方自治体、産業企業向けに強みを持っています。システム開発、運用、保守、情報機器販売などを行い、ITアウトソーシングやシステムインテグレーションサービスも提供しています。
- 設立: 1964年7月28日
- 所在地: 東京都中央区日本橋蛎殻町1-38-11
- 従業員数: 1,350人
- 平均年齢: 42.6歳
- 平均年収: 7,010千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: アイネスは独立系のシステムインテグレーターとして、特に地方自治体向けの総合行政情報システム「ウェブリングス(WR)」に強みを持ち、三菱総合研究所と提携しています。
- 課題: IT市場の競争激化やDX推進に伴う技術革新への対応が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョンと戦略: 2026中期経営計画に基づき、「地方公共団体情報システムの標準化対応」「次世代ソリューションの開発」「事業基盤拡充」を重点的に推進しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: システム開発や運用、保守サービスが主要な収益源で、情報システムの需要増加により安定した収益が見込まれます。
- 市場ニーズの変化への適応力: DX推進により市場の拡大が見込まれる中、次世代ソリューションの開発を進めることで、変化に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 地方公共団体向けの情報システムの標準化対応を進めており、次世代ソリューションの開発に注力しています。
- 主力製品: 「ウェブリングス(WR)」が自治体向けの主要製品です。
6. 株価の評価
- EPS: 105.75円
- BPS: 1,821.14円
- 株価評価: 現在の株価1,566円に対するPERは14.81倍、PBRは0.86倍で、業界平均（PER: 23.2倍、PBR: 2.3倍）と比較して割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は1,566円で、年初来高値1,947円、安値1,374円の範囲内で推移しています。現在の株価は安値圏に近い水準です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 40,557百万円（過去12か月）
- 営業利益: 2,878百万円
- 純利益: 1,795百万円
- ROE: 4.85%
- ROA: 3.95%
- 自己資本比率: 69.4%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローは2,820百万円で、健全なキャッシュフローを維持しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.51%
- 配当性向: 49.88%
- 株主還元策: 配当金の安定的な支払いを行っており、特別配当は行っていないものの、安定した配当政策を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近の株価は下降傾向にありますが、長期的には安定した値動きが見られます。
- 影響要因: 業績の安定性や配当利回りの高さが投資家の関心を集めています。
11. 総評
アイネスは、地方自治体向けの情報システムに強みを持つ独立系システムインテグレーターで、DX推進による市場拡大が見込まれる中、次世代ソリューションの開発を進めています。財務基盤は安定しており、配当利回りも高いため、安定した投資対象としての魅力があります。株価は現在安値圏にあり、業界平均と比較して割安感があるため、投資家にとっては注目すべき銘柄と言えるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 9742 |
| 企業名 | アイネス |
| URL | http://www.ines.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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