1. 企業情報
ネクセラファーマ株式会社は、創薬ベンチャーとして、主に神経、免疫、消化器領域での医薬品の研究開発および販売を行っています。日本、アメリカ、ドイツ、スイス、イギリスなどで事業を展開し、特に膜タンパクGPCRを標的とした創薬開発に注力しています。近年は買収を通じて成長を遂げており、英国の創薬事業に加え、日本を柱とした後期治験・製造販売事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ネクセラファーマは、日本のバイオテクノロジー業界において、リーディングカンパニーを目指しています。競争が激しい医薬品業界において、GPCRターゲットの創薬プラットフォーム「NxWave」を活用し、独自のポジションを築いています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、日本およびAPAC市場での事業展開を強化し、リーディングバイオ企業を目指すとしています。中期経営計画では、研究開発の強化と市場拡大を重点施策として掲げています。
4. 事業モデルの持続可能性
ネクセラファーマの収益モデルは、創薬から製品化までの長期的な視点に基づいています。市場ニーズの変化に応じた新薬開発を進めることで、持続的な成長を目指しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、GPCRターゲットの創薬プラットフォーム「NxWave」を活用し、独自の技術力を持っています。主力製品としては、脳血管攣縮の予防薬「PIVLAZ」や不眠症治療薬「QUVIVIQ」などがあります。
6. 株価の評価
- 株価: 784.0円
- BPS（実績）: 762.15円
- PBR（実績）: 1.03倍
- 業界平均PBR: 1.4倍
現在の株価はBPSに近く、PBRは業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
直近の株価は年初来安値の668円から回復し、現在784円で推移しています。50日移動平均（877.80円）を下回っており、短期的には安値圏にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 28,835百万円
- 営業損失（過去12か月）: △5,423百万円
- 純利益（過去12か月）: △4,838百万円
- 自己資本比率: 45.2%
売上は増加しているものの、営業損失と純利益は赤字が続いています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは0.00%であり、配当は行っていません。株主還元策としては自社株買いなどは特に実施されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は変動が大きく、特に4月15日には高値828円をつけましたが、その後は下落しています。投資家の関心は高いものの、業績の不安定さが影響している可能性があります。
11. 総評
ネクセラファーマは、独自の技術力と国際的な事業展開を背景に成長を目指す企業です。しかし、現在の財務状況は赤字が続いており、収益性の改善が課題となっています。株価は安値圏にあり、今後の業績改善が期待されます。
企業情報
| 銘柄コード | 4565 |
| 企業名 | ネクセラファーマ |
| URL | https://www.nxera.life/jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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