1. 企業情報

リヒトラブは、事務用品を主力とする企業です。ファイル、クリアブック、収納整理用品などを製造・販売しており、文具の新市場開拓にも意欲的です。事業は事務用品等事業と不動産賃貸事業の2つに分かれています。

2. 業界のポジションと市場シェア

リヒトラブは事務用品業界の中堅企業であり、ファイルやクリアブックといった分野で一定のシェアを持っています。業界内での競争は激しく、大手文具メーカーや他の事務用品メーカーとの競争に直面しています。課題としては、市場の成熟化や、デジタル化によるペーパーレス化の進展が挙げられます。

3. 経営戦略と重点分野

経営陣は、新製品の開発や、EC市場の強化、インバウンド需要への対応などを通じて、売上拡大を目指しています。中期経営計画などの具体的な情報は開示されていませんが、決算短信からは、新製品の積極的な投入、価格改定、通販売上の増加、賃料収入の確保などが重点分野として読み取れます。

4. 事業モデルの持続可能性

リヒトラブの収益モデルは、事務用品の販売と不動産賃貸収入に基づいています。事務用品市場は、需要の変動を受けやすく、景気動向やオフィスの在り方の変化に影響されます。デジタル化の進展によるペーパーレス化も、事業に影響を与える可能性があります。市場ニーズの変化への適応として、新製品の開発や、収納整理用品など、多様化するニーズへの対応が重要となります。

5. 技術革新と主力製品

リヒトラブは、ファイルやクリアブックといった主力製品に加え、収納整理用品など、多様な製品を提供しています。技術革新に関する具体的な情報は限られていますが、新製品の開発や、既存製品の改良を通じて、競争力を維持しようとしています。

6. 株価の評価

指標 内容
株価 1,092.0円
PER(会社予想) 14.82倍
PBR(実績) 0.35倍
EPS(会社予想) 73.68円
BPS(実績) 3,135.12円
配当利回り 2.29%

PERは14.82倍であり、業界平均の10.0倍と比較するとやや割高な水準です。PBRは0.35倍であり、業界平均の0.5倍を下回っており、割安感があります。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価は、1,000円から1,130円の間を変動しており、4月7日には年初来安値の1,000円を記録しています。4月18日の株価は1,092円であり、年初来安値からやや回復しているものの、50日移動平均線(1167.04円)と200日移動平均線(1144.94円)を下回っており、下落トレンドにある可能性があります。

8. 財務諸表分析

指標 過去12ヶ月 2024/2 2023/2 2022/2 2021/2
売上高 9,031百万円 8,803百万円 8,514百万円 8,693百万円 8,564百万円
営業利益 -109百万円 -278百万円 -153百万円 344百万円 499百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 -47百万円 -93百万円 -24百万円 262百万円 352百万円
ROE(実績) 3.94%
ROA(実績) 0.84%
自己資本比率 79.2%

2025年2月期の売上高は増収、営業利益は黒字転換しています。親会社株主に帰属する当期純利益は、賃貸用物流倉庫の譲渡及び投資有価証券売却に伴う特別利益を計上したこと等により増加しています。過去数年の業績は、変動が大きく、2022年2月期までは高い利益を上げていましたが、2023年2月期、2024年2月期は赤字に転落しています。自己資本比率は高く、財務体質は安定しています。

9. 株主還元と配当方針

指標 内容
配当利回り(会社予想) 2.29%
1株配当(会社予想) 25.00円

リヒトラブは、2024年2月期末配当で25.00円を支払っており、2025年2月期、2026年2月期も25.00円の配当を予想しています。配当性向は145.77%と高くなっています。

10. 株価モメンタムと投資家関心

直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱いです。出来高も少なく、投資家の関心は低いと考えられます。

11. 総評

リヒトラブは、事務用品を主力とする中堅企業であり、財務体質は安定しています。2025年2月期は増収増益となり、業績は回復傾向にあります。しかし、株価は下落トレンドにあり、PERは業界平均より高く、割高感があります。今後の業績拡大のためには、新製品の開発、EC市場の強化、インバウンド需要への対応などが重要となります。投資を検討する際には、今後の業績動向や、市場環境の変化を注視する必要があります。


企業情報

銘柄コード 7975
企業名 リヒトラブ
URL http://www.lihit-lab.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

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