1. 企業情報
企業名: トーア紡コーポレーション
概要: トーア紡コーポレーションは、繊維製品の製造・販売を中心とした多角化企業です。衣料、インテリア産業資材、エレクトロニクス、ファインケミカル、不動産などの事業を展開しています。特に自動車内装材や半導体関連部材、安定収益の不動産が主な収益源です。
設立年月日: 1922年6月
本社所在地: 大阪府大阪市中央区城見1-2-27 クリスタルタワー
代表者名: 長井 渡
従業員数: 456人
平均年齢: 47.6歳
平均年収: 6,930千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界ポジション: トーア紡コーポレーションは、素材・化学業界における総合商社の一つとして、多角化戦略を展開しています。衣料、インテリア産業資材、エレクトロニクス、ファインケミカル、不動産など幅広い事業を有しています。
競争優位性: 安定した収益源である不動産事業と、自動車内装材や半導体関連部材の強みが競争優位性となっています。
課題: 各事業の成長性や市場動向に依存する部分があり、一部事業の成長が鈍化した場合、全体の業績に影響を与える可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営ビジョン: トーア紡コーポレーションは、持続可能な成長を目指し、各事業の強みを活かした多角化を推進しています。
中期経営計画: 最終年度（令和9年12月期）に連結売上高21,300百万円、営業利益1,000百万円、経常利益870百万円、親会社株主に帰属する当期純利益730百万円を目標としています。
重点分野: 衣料事業の国内生産体制拡充、DX化推進、海外拠点活用。インテリア産業資材事業の生産性向上、新規分野開拓。エレクトロニクス事業の生産効率向上、新規分野開拓。ファインケミカル事業の生産能力増強、高機能性材料の開発。不動産事業の稼働率向上、安定収益の確保。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 多角化による収益モデルで、不動産収益が安定した収益源となっています。
市場ニーズへの適応力: 各事業分野における新規分野開拓や技術革新により、市場ニーズへの適応力を高めています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発: エレクトロニクス事業やファインケミカル事業において技術革新を推進しています。
主力製品: 自動車内装材や半導体関連部材が主力製品となっています。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 57.03円
BPS（実績）: 1,530.57円
PER（会社予想）: 6.82倍
PBR（実績）: 0.25倍
現在の株価389円に対して、PERは業界平均PER12.6倍よりも低い水準であり、割安な評価となっていると言える。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、384円から402円の間で変動しています。
移動平均線: 50日移動平均線は391円、200日移動平均線は400.26円と、現在の株価は200日移動平均線より低い水準であり、下降トレンドにあると判断できます。
8. 財務諸表分析
売上高: 18,419百万円（前年同期比3.3%減）
営業利益: 687百万円（前年同期比7.4%減）
経常利益: 857百万円（前年同期比5.8%増）
純利益: 799百万円（前年同期比39.4%増）
ROE（実績）: 6.16%
自己資本比率（実績）: 38.5%
過去数年で売上高は減少傾向にあり、営業利益も減少していますが、純利益は増加しています。ROEは6.16%と健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 3.60%
1株配当（会社予想）: 14.00円
配当性向: 14.33%
配当利回りは3.60%と予想されており、株主還元は積極的に行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向: 直近10日間の株価は384円から402円の間で変動しており、下降トレンドにあります。
影響要因: 市場動向や各事業の業績、中期経営計画の進捗状況などが株価に影響を与える要因となっています。
11. 総評
トーア紡コーポレーションは、多角化戦略を推進する総合商社です。安定した不動産収益と自動車内装材や半導体関連部材の強みを活かした成長が見込めます。株価はPERが低い割安な評価となっており、技術革新や新規分野開拓による持続可能性も高いと言えます。しかし、各事業の成長性や市場動向に依存する部分があり、注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 3204 |
| 企業名 | トーア紡コーポレーション |
| URL | http://www.toabo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
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