概要
オービーシステムは、日本のシステムインテグレーションサービス事業を展開する企業です。主にシステムコンサルテーションサービス、アプリケーションソフトウェアの開発、ネットワークシステムの構築、インターネット/ウェブシステムの開発を行っています。主な製品には、医療系の情報システムであるCLIP、MEX-Plus、CLIP-BCT、CLIP-PTHなどがあります。金融、産業流通、社会公共、ITイノベーション、医療など幅広い分野にサービスを提供しています。
事業内容
- 金融: 40%
- 産業流通: 28%
- 社会公共: 24%
- ITイノベーション: 8% (2024.3)
基本情報
- 企業名: 株式会社オービーシステム
- 設立年月日: 1972年8月25日
- 代表者名: 豊田 利雄
- 従業員数: 519人
- 平均年齢: 39.8歳
- 平均年収: 5,700千円
- 住所: 〒541-0046 大阪市中央区平野町2-3-7
業界内での競争優位性や課題
オービーシステムは、金融分野に強みを持ち、特に地銀向けのシステムインテグレーションサービスにおいて7割を占めています。幅広い業界にサービスを提供しており、特に金融、医療、社会公共分野での信頼性が高いことが競争優位性となっています。一方で、IT関連の人材不足や開発コストの増加は課題となっています。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
オービーシステムは、DX関連事業を成長の柱として、クラウド、AI、ビッグデータ、ロボティクスなどの分野に注力しています。人材確保、既存顧客とのパートナーシップ強化、M&Aによる事業拡大、DX関連分野への注力が中期経営計画の重点分野となっています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 人材確保
- 既存顧客とのパートナーシップ強化
- M&Aによる事業拡大
- DX関連分野への注力
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
オービーシステムの収益モデルは、システムインテグレーションサービスとソフトウェア開発に依存しています。市場ニーズの変化に対応するため、DX関連サービスへのシフトを進めています。特にAI、クラウド、ビッグデータなどの新興技術への対応力が持続可能性を高めています。
技術開発の動向や独自性
技術革新において、DX関連サービスの開発に注力しています。特にAI、クラウド、ビッグデータなどの新興技術の活用が強みとなっています。
収益を牽引している製品やサービス
主力製品には、医療系の情報システムであるCLIP、MEX-Plus、CLIP-BCT、CLIP-PTHなどがあります。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 208.32円
- BPS（実績）: 2,210.37円
- 現在の株価: 2,460円
- PER（会社予想）: 11.81倍
現在の株価はEPSを基準にすると、PER 11.81倍で評価されており、業界平均PER 17.6倍と比較すると割安な水準にあります。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は、2,460円（本日終値）から2,130円（4月9日）の間で推移しており、52週高値 2,494円、52週安値 1,818円の間で推移しています。現在の株価は高値圏に近い位置にあります。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（過去12か月）: 7.55B円
- 利益率: 6.16%
- 営業利益率（過去12か月）: 8.43%
- ROE（過去12か月）: 9.62%
- ROA（過去12か月）: 6.11%
- キャッシュフロー（直近四半期）: 2.5B円
- 現在の株価と比較して、ROEとROAは健全な水準を維持しています。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 3.25%
- 配当性向: 36.27%
- 自社株買いなどの株主還元策
- 自社株買いは行われていません。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は、2,460円（本日終値）から2,086円（4月9日）の間で推移しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因など
- 業績予想の修正の有無: 無
- 決算短信: 2025年3月期第3四半期決算短信（連結）において、子会社株式の取得関連費用及びのれん償却額を計上したことにより、営業利益、経常利益が減少。政策保有株式の売却益を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純利益が増加。
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理
オービーシステムは、金融分野に強みを持ち、幅広い業界にサービスを提供しています。DX関連サービスへのシフトにより、市場ニーズの変化に適応する持続可能性が高いと言えます。技術革新においても、AI、クラウド、ビッグデータなどの新興技術に注力しており、競争優位性を維持しています。株価はPER 11.81倍で評価されており、割安な水準にあります。また、ROEとROAが健全な水準を維持しており、財務面でも安定しています。配当利回りは3.25%となっており、株主還元も行っています。全体的な見解として、オービーシステムは成長性と安定性を兼ね備えた企業として評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 5576 |
| 企業名 | オービーシステム |
| URL | https://www.obs.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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