1. 企業情報
企業名: 東海汽船株式会社
概要: 東海汽船は、海運、食品・飲料、ホテル、旅客自動車運送事業を展開する企業です。1889年に設立され、2024年12月期の決算短信では、海運業を主要事業分野としています。
事業内容: 海運関連、商事料飲、ホテル、旅客自動車運送
設立年月日: 1889年11月15日
代表者名: 山崎潤一
従業員数: 365人
住所: 〒105-6891 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワー
証券コード: 9173
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 運輸・物流
33業種区分: 海運業
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
東海汽船は伊豆七島の生活・観光航路を独占しており、海運、ホテル、旅客自動車運送において地域の中心的な存在です。しかし、競合他社との比較では相対的な位置付けは不明です。市場動向としては、観光需要は回復傾向ですが、東京諸島の回復スピードは緩慢です。
課題: 原油価格、為替相場、気象海象状況による影響を受けやすい。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
2025年は「Safety First 東海汽船グループ 2025」を掲げています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 海運関連事業: 運賃改定、旅客部門の集客強化
- 商事料飲事業: 組織改編、新規事業創出
- ホテル事業: 島の魅力を前面に、宿泊客増加
- 旅客自動車運送事業: 安全運行、貸切バス運賃改定
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
東海汽船は海運、ホテル、旅客自動車運送の各事業において、地域の観光需要や貨物輸送量の変動に対応する収益モデルを維持しています。特に、観光需要の回復に伴い、これらの事業は持続可能な収益源となっています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
技術革新に関する詳細は提供されていません。
収益を牽引している製品やサービス:
主力製品やサービスは明示されていませんが、海運、ホテル、旅客自動車運送が主要事業であり、これらのサービスが収益を牽引していると考えられます。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 100.24円
- BPS（実績）: 2,174.32円
- PER（会社予想）: 28.89倍
現在の株価2,896円に対して、PERは28.89倍となり、業界平均PER 17.2倍と比較して高めの評価となっています。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価は、2843円から2896円の間で推移しており、52週高値3,055円と比較して高値圏にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 14,604百万円（前年比10.8%増）
- 営業利益: 582百万円（前年比黒字転換）
- 経常利益: 553百万円（前年比黒字転換）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 293百万円（前年比黒字転換）
- ROE（実績）: 6.61%
- ROA（実績）: 1.63%
- 自己資本比率（実績）: 21.2%
過去数年分の傾向としては、売上高、利益が増加傾向にあり、ROE、ROAも健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 0.35%
- Trailing Annual Dividend Yield: 0.35%
- 配当性向: 7.47%
自社株買いなどの株主還元策:
詳細は提供されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に4月23日には高値2,896円を記録しています。
株価への影響を与える要因:
観光需要の回復、原油価格、為替相場、気象海象状況などが主要な要因となっています。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
東海汽船は伊豆七島の生活・観光航路を独占する海運、ホテル、旅客自動車運送事業を主要事業としており、これらの事業は持続可能な収益源となっています。2024年12月期は売上高、利益が増加し、黒字転換を達成しました。株価は高値圏にあり、PERは業界平均より高めの評価となっています。中期経営計画では「Safety First 東海汽船グループ 2025」を掲げ、各事業の強化を図っています。リスク要因としては原油価格、為替相場、気象海象状況が挙げられます。
企業情報
| 銘柄コード | 9173 |
| 企業名 | 東海汽船 |
| URL | http://www.tokaikisen.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 海運業 |
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