1. 企業情報
- 企業名: 東京エレクトロン デバイス株式会社
- 設立: 1986年3月3日
- 所在地: 東京都渋谷区桜丘町1-1 SHIBUYAタワー
- 従業員数: 1,389人
- 事業内容: 半導体および電子デバイス(主に米国製)の販売を中心に、設計受託や自社ブランド(PB)製品の開発・製造も展開。産業用分野に強みを持ち、コンピュータシステム関連事業(ネットワーク、ストレージ、セキュリティ等)も手掛ける技術商社。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 商社・卸売(電子部品卸売業)
- 競争優位性: 東京エレクトロン(親会社)のネットワークを活用し、海外製半導体の取り扱いが豊富。産業用分野での設計力や提案力が強み。
一方で、半導体市況や中国市場動向、在庫調整の影響を受けやすい課題もある。
– 市場シェア: 詳細な数値は非開示だが、国内半導体商社の中でも上位に位置。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略: 「技術商社」として、単なる卸売に留まらず、設計受託や自社開発製品の拡大、ITソリューション分野の強化を掲げる。
- 中期経営計画の重点分野:
- 半導体及び電子デバイス事業の高付加価値化(設計・開発力強化)
- コンピュータシステム関連事業の拡大(IT投資需要の取り込み)
- グローバル展開(海外比率22%)
- サステナビリティ・ガバナンス強化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 半導体や電子デバイスの卸売に加え、設計受託や自社製品(PB)による高付加価値化を推進。
- 市場ニーズへの適応力: 半導体市況の変動や中国市場の停滞に影響を受けやすいが、ITインフラやセキュリティ等成長分野への対応力も強化中。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 独自の設計受託サービスや自社ブランド製品(ボード、モジュール等)を展開。産業用IoTやAI、セキュリティ分野の新技術にも注力。
- 主力製品・サービス:
- 半導体(マイクロプロセッサ、メモリ、ASIC、FPGA等)
- ネットワーク/ストレージ/セキュリティ機器
- 自社開発の電子デバイス・ボード
6. 株価の評価
- 株価: 3,080円(2025/4/25終値)
- EPS(会社予想): 289.19円
- BPS(実績): 1,550.50円
- PER(会社予想): 10.65倍(業界平均12.1倍)
- PBR(実績): 1.99倍(業界平均1.0倍)
- 評価: 業界平均PERよりやや割安水準、PBRは業界平均より高め。高いROE(24.09%)が評価されている。
7. テクニカル分析
- 直近株価推移: 直近10日間で2,850~3,080円のレンジで推移し、4月25日に高値3,080円を付けている。
- 年初来高値/安値: 3,305円 / 2,326円
- 移動平均:
- 50日: 3,037円
- 200日: 3,307円
- 現状: 直近は50日移動平均線付近で推移し、やや反発傾向。年初来高値には届いていないが、安値圏からは回復基調。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益推移(年度別)
- 売上高: 143,268百万円(2021年)→179,907百万円(2022年)→240,350百万円(2023年)→242,888百万円(2024年)
- 営業利益: 4,622百万円(2021年)→8,133百万円(2022年)→14,228百万円(2023年)→15,432百万円(2024年)
- 純利益: 3,143百万円(2021年)→5,085百万円(2022年)→8,778百万円(2023年)→9,986百万円(2024年)
- 収益性指標
- ROE: 24.09%
- ROA: 5.26%
- 営業利益率: 5.09%
- 財務安全性
- 自己資本比率: 27.7%
- 流動比率: 1.79
- 有利子負債比率: 104.93%
- キャッシュフロー
- 営業CF: 10,980百万円(過去12か月)
- フリーCF: 9,630百万円
- 傾向: 2021年以降、売上・利益ともに大幅増加。ただし2024年度は成長が鈍化し、直近四半期は減益傾向。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(予想): 3.80%
- 1株配当(予想): 117円
- 配当性向: 44.6%
- 過去の配当実績: 安定配当を継続。2023年10月に3:1の株式分割を実施。
- 自社株買い: 特記なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 52週高値5,790円から大きく調整し、直近は2,300円台から3,000円台へ回復。出来高も安定。
- 信用取引状況: 信用倍率6.69倍とやや買い残が多い。
- 投資家構成: 親会社(東京エレクトロン)が約34%保有、インサイダー保有比率も高い。
- 影響要因: 半導体市況・中国市場動向・IT投資需要・為替変動など。
11. 総評
東京エレクトロン デバイスは、海外製半導体を中心とした電子部品卸売に加え、設計受託や自社開発製品による高付加価値化を推進する技術商社です。近年はITインフラ分野の成長も取り込み、売上・利益ともに拡大してきましたが、2024年度は半導体市況の調整や中国市場の停滞の影響で成長が鈍化しています。
財務面では高いROEと安定したキャッシュフロー、配当利回りも魅力です。株価は大きく調整した後、直近は回復傾向にあります。今後は半導体市況の回復やIT投資需要の動向、グローバル展開の進捗が注目されます。
※本レポートは情報提供を目的とし、投資助言を行うものではありません。
企業情報
銘柄コード | 2760 |
企業名 | 東京エレクトロン デバイス |
URL | http://www.teldevice.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。