1. 企業情報
株式会社SANKO MARKETING FOODS（以下、SMF）は、東京証券取引所スタンダード市場に上場している企業です。主な事業は、首都圏を中心に居酒屋や焼き肉店などの飲食店経営です。かつては「金の蔵」などの大規模店舗を展開していましたが、現在は事業構造の転換を図り、食堂受託や水産事業にも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
SMFは外食産業に属しており、居酒屋や焼き肉店などの競争が激しい市場で事業を展開しています。近年は、大箱店舗の閉店や業態転換を進めており、市場シェアの変動が予想されます。水産事業の育成も行っていますが、まだ規模は小さいと考えられます。
競争優位性:
- 都心部を中心とした店舗展開
- 水産事業への参入
課題:
- 外食産業全体の競争激化
- 人件費、原材料費の高騰
- 過去の大量閉店によるイメージ低下
3. 経営戦略と重点分野
SMFは、中期的な事業構造改革を推進しており、以下の分野に注力しています。
* 水産事業の6次産業化モデル構築
* 店舗事業における収益基盤の再構築
* コスト削減
* 新規事業の本格展開、海外輸出事業と海外人財事業
4. 事業モデルの持続可能性
SMFの収益モデルは、飲食店経営が中心であり、景気や消費者の外食需要に大きく左右されます。人件費、原材料費の高騰や、競合他社との競争激化も事業の持続可能性を脅かす要因となります。事業構造改革による収益基盤の再構築が、今後の持続可能性を左右する重要な要素となります。
5. 技術革新と主力製品
SMFは、特定の技術革新や独自性のある製品・サービスに関する情報は見当たりません。
6. 株価の評価
- 株価: 94.0円（2025年4月25日終値）
- PER（会社予想）: (連)19.75倍
- PBR（実績）: (連)11.03倍
- EPS（会社予想）: (連)4.76
- BPS（実績）: (連)8.52
PERは、業界平均（21.1）を下回っています。PBRは、業界平均（1.3）を大きく上回っています。
EPS、BPSから計算すると、現在の株価は割高と判断できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、90円から97円の間を変動しており、200日移動平均線116.20円を下回っています。
年初来安値85円から上昇しているものの、52週高値169円からは大きく下落しており、低迷している状況です。
8. 財務諸表分析
売上高:
- 2024年6月期（実績）: 9,328百万円
- 2023年6月期（実績）: 7,119百万円
- 2022年6月期（実績）: 2,410百万円
売上高は、コロナ禍からの回復に伴い増加傾向にあります。
利益:
- 営業利益は、2021年以降、赤字が継続しています。
- 2024年6月期は、-684百万円の営業損失を計上しています。
- 当期純利益も、2021年以降、赤字が継続しています。
- 2024年6月期は、-711百万円の当期純損失を計上しています。
その他の指標:
- ROE（実績）: (連)-203.43%
- 自己資本比率（実績）: (連)13.6%
業績は低迷しており、ROEはマイナス、自己資本比率も低い水準です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.00%
- 1株配当（会社予想）: 0.00円
SMFは、現在無配当です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、低迷しており、明確な上昇トレンドは見られません。信用買い残が非常に多く、今後の株価に影響を与える可能性があります。
株価への影響を与える要因:
- 外食需要の動向
- 原材料費、人件費の変動
- 事業構造改革の進捗
- 新規事業の収益化
11. 総評
SMFは、外食産業に属する企業であり、事業構造改革を進めています。しかし、業績は低迷しており、赤字が継続しています。財務状況も厳しく、ROEはマイナス、自己資本比率も低い水準です。株価は低迷しており、テクニカル的にも下落トレンドが続いています。
今後の株価は、事業構造改革の進捗、外食需要の回復、コスト削減などの要因に左右されると考えられます。
企業情報
| 銘柄コード | 2762 |
| 企業名 | SANKO MARKETING FOODS |
| URL | https://www.sankofoods.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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