1. 企業情報
企業名: NECキャピタルソリューション株式会社
設立: 1978年11月30日
所在地: 東京都港区港南2-15-3
従業員数: 870名
事業内容:
– 主にリース(情報通信機器が約8割)、ファイナンス、インベストメント(ファンド・不動産等)、その他(エネルギー、観光、農業、医療、PFI/PPP、太陽光発電など)。
– 官公庁、地方自治体、大手企業、中小企業向けに幅広い金融サービスを展開。
– 2024年10月よりSBI新生銀行の持分法適用会社となる予定。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 情報通信機器リースに強みを持つ大手。NECグループのネットワークを活かし、官公庁や大手企業案件に強み。
- 市場シェア: リース業界全体の取扱高は増加傾向(2024年度は前年比10.7%増)。同社は情報通信機器分野で高いシェアを有する。
- 競争優位性: NECグループやSBI新生銀行との連携による顧客基盤・調達力。ファンド・不動産投資等の多角化も進行。
- 課題: 金利上昇・景気減速・人手不足等のマクロリスク、自己資本比率の低さ(10%前後)による財務安定性への懸念。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略: 「CSV経営(Creating Shared Value)」を掲げ、社会課題解決と企業価値向上を両立。循環型社会実現に向けたサービス創出。
- 中期経営計画(2025):
- 循環型サービスの拡充(リース物件の再利用・再販等)
- ファイナンス・インベストメント事業の強化
- 新規分野(エネルギー、医療等)への進出
- DX推進・業務効率化
- 重点分野: 官公庁向け大型案件、ファクタリング、再生可能エネルギー関連、アドバイザリー事業
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: リース料収入が主軸。ファイナンス(貸付・ファクタリング)、投資(ファンド・不動産等)で収益源を多様化。
- 市場ニーズ適応力: DX化や循環型社会への対応、再生可能エネルギー分野への参入等、社会的要請に沿った事業拡大を図る。
- リスク要因: 金利動向や景気変動、顧客の信用リスク等。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発・独自性: DX推進(業務効率化・顧客利便性向上)、リース物件の再利用・再販等、環境配慮型サービス。
- 主力製品・サービス: 情報通信機器リース、ファクタリング、再生可能エネルギー関連リース・投資、不動産アドバイザリー。
6. 株価の評価
- EPS(会社予想): 464.25円
- BPS(実績): 5,617.59円
- 株価(2025/4/25終値): 3,775円
- PER(会社予想): 12.3倍(業界平均10.3倍よりやや高い)
- PBR(実績): 0.68倍(業界平均0.9倍より割安)
- 評価: 業界平均と比較してPERはやや高め、PBRは割安水準。利益成長見通し(2025年3月期純利益+51.2%予想)を織り込みつつも、資産面では依然割安感がある。
7. テクニカル分析
- 直近株価推移: 直近10日間は3,600円台後半~3,800円前後で推移。年初来高値4,020円、安値3,260円。
- 移動平均線: 50日(3,812円)、200日(3,838円)をやや下回る水準。
- 位置づけ: 年初来高値からはやや下落、安値圏ではないが、直近は横ばい~やや弱含み。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 254,879百万円(前期比△0.4%)
- 営業利益: 7,782百万円(△33.5%)
- 経常利益: 9,437百万円(△20.1%)
- 純利益: 6,611百万円(△6.0%)
- ROE: 6.25%(実績)、4.42%(過去12か月)
- ROA: 0.41%
- 自己資本比率: 9.9~10.4%
- キャッシュフロー: 営業CFはマイナス(リース資産増加等による)、財務CFはプラス(資金調達増加)
- 傾向: 2024年は利益減少だが、2025年は大幅増益予想。売上は安定、利益率はやや低下傾向。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想:
- 2024年3月期:130円
- 2025年3月期:150円(予想)
- 配当利回り(予想):3.97%
- 配当性向: 35.58%
- 自社株買い: 直近で大規模な実施は確認できず。
- 特徴: 業績連動型の安定配当を志向、増配傾向。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近は横ばい~やや下落傾向。出来高は安定、信用買い残増加傾向(信用倍率3.57倍)。
- 投資家関心: 安定配当・低PBR・今後の業績回復期待から一定の関心。SBI新生銀行との連携強化も材料視されやすい。
11. 総評
NECキャピタルソリューションは、情報通信機器リースを主軸としつつ、ファイナンス・インベストメント分野にも展開する総合金融サービス企業です。2024年は利益減少となったものの、2025年は大幅な業績回復を見込んでいます。PERは業界平均よりやや高いものの、PBRは割安水準で、配当利回りも高めです。財務面では自己資本比率が低めである点に注意が必要ですが、NECやSBI新生銀行との連携による競争力、多様な事業展開、循環型社会を見据えた経営戦略が特徴です。株価は直近やや調整気味ですが、今後の業績動向や配当政策に注目が集まります。
企業情報
銘柄コード | 8793 |
企業名 | NECキャピタルソリューション |
URL | http://www.necap.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 金融(除く銀行) – その他金融業 |
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