1. 企業情報
早稲田アカデミーは、首都圏を中心に難関中学・高校への進学指導に強みを持つ学習塾です。集団指導形式の「早稲田アカデミー」を主力とし、個別指導の「個別進学館」も展開しています。社会人向けの研修事業も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
早稲田アカデミーは、首都圏の進学塾市場において高い競争力を持っています。特に難関校への合格実績で強みを発揮し、ブランド力を確立しています。少子化による市場縮小や、オンライン学習の普及といった課題に直面していますが、個別指導の強化や、DX推進による競争力強化を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
早稲田アカデミーは、質の高い教育提供による成績向上と志望校合格という「本来価値」の提供を重視しています。中期経営計画では、2027年までに個別指導校舎を100校体制にすることを目指しています。また、大学受験部の新領域開拓、東進衛星予備校の生徒数増加、DX推進による生徒・保護者向けポータルサイトの機能拡充も重点分野としています。
4. 事業モデルの持続可能性
早稲田アカデミーの収益モデルは、生徒数と授業料に依存しています。少子化の影響を受けやすいものの、難関校への高い合格実績とブランド力により、一定の需要を維持しています。個別指導の強化や、オンライン学習との連携など、市場ニーズの変化への適応を図ることで、事業の持続可能性を高めています。
5. 技術革新と主力製品
早稲田アカデミーは、ICTを活用した教育サービスの提供に注力しています。生徒・保護者向けポータルサイト「早稲田アカデミーOnline」の機能拡充や、オンライン授業の導入など、デジタル技術を活用した教育サービスの提供を進めています。主力製品は、集団指導塾「早稲田アカデミー」と、個別指導塾「個別進学館」です。
6. 株価の評価
- 株価: 2,191円
- PER（会社予想）: 20.98倍
- PBR（実績）: 2.87倍
- EPS（会社予想）: 104.43円
- BPS（実績）: 762.66円
PERは業界平均（17.0倍）を上回っており、割高感があります。PBRは業界平均（1.8倍）を上回っており、割高感があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、2,100円台から2,200円台で推移しており、上昇傾向にあります。年初来高値（2,285円）に近づいており、高値圏にあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で328.68億円、前期比で増加傾向にあります。
- 営業利益: 過去12ヶ月で28.89億円、増益傾向にあります。
- 純利益: 過去12ヶ月で21.32億円、増益傾向にあります。
- ROE（実績）: 15.91%
- 自己資本比率（実績）: 61.9%
売上高、利益ともに増加しており、財務状況は良好です。ROEも高く、効率的な経営が行われていると考えられます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.51%
- 1株配当（会社予想）: 55.00円
- 配当性向: 41.32%
安定した配当を実施しており、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いです。2025年3月期の第3四半期決算発表後も株価は堅調に推移しており、投資家の関心も高いと考えられます。
11. 総評
早稲田アカデミーは、首都圏の進学塾市場において高い競争力を持つ企業です。財務状況は良好で、株主還元にも積極的です。株価は割高感がありますが、業績の好調さや、今後の成長戦略への期待から、投資妙味はあると考えられます。ただし、少子化や、オンライン学習の普及といった外部環境の変化には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4718 |
| 企業名 | 早稲田アカデミー |
| URL | http://www.waseda-ac.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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