1. 企業情報
株式会社グッドパッチは、UI/UXデザインを専門とするデザインコンサルティング企業です。主な事業は、企業向けのデザイン支援（UI/UXデザイン、ビジネスモデルデザイン、ブランド体験デザイン、組織デザイン、ソフトウェア開発など）と、デザイナー向けのプラットフォーム事業（人材紹介、プロトタイピングツールなど）です。デザインを起点とした企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）支援や人材紹介も行い、欧州にも拠点を展開しています。サイバーエージェントとの提携や、丸井グループとの合弁事業も手掛けています。
2. 業界のポジションと市場シェア
グッドパッチは、UI/UXデザインという専門性の高い分野に特化しており、デザインコンサルティング業界において一定のプレゼンスを持っています。デザイン思考の重要性が高まる中で、企業のDX推進をデザインの力で支援する需要は拡大傾向にあり、成長の余地は大きいと考えられます。競合としては、同様のデザインコンサルティングを提供する企業や、Web制作会社などが挙げられます。
競争優位性:
- UI/UXデザインに特化した専門性
- デザイン思考に基づいた企業DX支援
- デザインプラットフォーム事業との連携による多角的なサービス提供
課題:
- 競争激化による価格競争のリスク
- デザイナーの確保と育成
- 市場ニーズの変化への対応
3. 経営戦略と重点分野
グッドパッチは、デザインパートナー事業とデザインプラットフォーム事業を両輪として成長を目指しています。
中期経営計画（推測）:
- デザインパートナー事業の顧客数と単価の向上
- デザインプラットフォーム事業の成長（ReDesignerの機能強化、Strapの導入拡大）
- 海外展開の加速
重点分野:
- 企業のDX支援
- デザイン人材の確保と育成
- デザインプラットフォームの強化
4. 事業モデルの持続可能性
グッドパッチの事業モデルは、企業のDX推進やデザイン思考の浸透という市場ニーズに合致しており、持続可能性は高いと考えられます。
収益モデル:
- デザインパートナー事業：プロジェクトベースのコンサルティング収入
- デザインプラットフォーム事業：プラットフォーム利用料、人材紹介手数料
市場ニーズへの適応力:
- UI/UXデザインの重要性の高まり
- デザイン思考の浸透による需要拡大
- プラットフォーム事業による収益の多様化
5. 技術革新と主力製品
グッドパッチは、デザイン領域における技術革新を追求し、競争優位性を高めています。
技術開発の動向と独自性:
- UI/UXデザインに関する専門知識とノウハウ
- デザインプラットフォームの開発と機能強化
収益を牽引している製品やサービス:
- デザインパートナー事業におけるUI/UXデザインコンサルティング
- ReDesigner（デザイナー向け人材紹介サービス）
- Strap（オンラインホワイトボードツール）
6. 株価の評価
現在の株価は690円です。
* PER（会社予想）: 22.37倍（業界平均：25.7）
* PBR（実績）: 1.53倍（業界平均：2.5）
* EPS（会社予想）: 30.84円
* BPS（実績）: 451.91円
PERは業界平均を下回っており、割安感があります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、株価は上昇傾向にあり、690円で取引されています。年初来高値は729円、年初来安値は443円であり、高値圏に位置していると考えられます。
8. 財務諸表分析
| 指標 | 過去12か月 | 8/31/2023 | 8/31/2022 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,942,967 | 3,928,524 | 3,724,512 |
| 営業利益 | 34,526 | 298,630 | 394,155 |
| 経常利益 | 47,429 | 345,498 | 149,178 |
| 当期純利益（親会社） | 11,532 | 216,039 | 72,538 |
| ROE | 0.28% | ||
| ROA | |||
| 自己資本比率 | 82.4% |
- 売上高は過去12か月で増加傾向にあります。
- 営業利益は、2023年8月期に大きく減少していますが、2024年8月期には回復傾向にあります。
- 自己資本比率は高く、財務基盤は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 0.00%
- 1株配当（会社予想）: 0.00円
- 配当は実施していません。
- 自社株買いの実施に関する情報は開示されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと考えられます。
- 信用買残は増加傾向にあり、個人投資家の関心も高いと推測されます。
- 株価への影響要因としては、業績動向、市場全体の動向、競合他社の動向などが挙げられます。
11. 総評
グッドパッチは、UI/UXデザインに特化した専門性と、企業のDX支援という成長分野への参入により、高い成長ポテンシャルを持つ企業です。直近の業績も回復傾向にあり、今後の成長が期待できます。ただし、株価は高値圏に位置しており、今後の業績動向や市場の動向を注視する必要があります。
配当は実施されていませんが、高い自己資本比率と、デザインパートナー事業とデザインプラットフォーム事業のバランスの取れた事業構造は、安定した経営を支える要因となっています。
企業情報
| 銘柄コード | 7351 |
| 企業名 | グッドパッチ |
| URL | https://goodpatch.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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