1. 企業情報
- 事業内容: スマートフォン向けゲームアプリの開発・運営に特化。シミュレーション型交流ゲームが主力。非ゲーム事業は譲渡し、ゲーム事業に集中している。
- 特徴: 2009年設立。東京証券取引所スタンダード市場上場。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 情報・通信業、特にモバイルゲーム市場に位置する。
- 競争環境: モバイルゲーム市場は競争が激しく、多数の企業がひしめき合っている。enishは、特定のジャンルに強みを持つ可能性があるが、ヒット作の創出と維持が課題となる。
- 課題: 継続的なヒット作の創出、競合他社との差別化、市場ニーズへの迅速な対応が求められる。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 開示情報からは明確なビジョンは読み取れない。ゲーム事業への集中を表明していることから、既存タイトルの収益最大化と新規タイトルの開発・運営に注力していると考えられる。
- 中期経営計画: 中期経営計画に関する具体的な情報は開示されていない。
- 重点分野: モバイルゲーム事業への注力、新規タイトルの開発、既存タイトルの収益性向上、ブロックチェーンゲーム市場への参入。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に、ゲームアプリ内での課金収入が収益源。
- 持続可能性への課題:
- ヒット作の寿命が短く、継続的なヒット作の創出が不可欠。
- 市場ニーズの変化への対応、新しい技術への適応が重要。
- 競合激化による価格競争のリスク。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: ブロックチェーンゲーム市場への参入を検討している。
- 主力製品: シミュレーション型交流ゲームが主力と推測されるが、具体的なタイトル名は開示情報から特定できない。
- 収益への貢献: 主力製品の売上高が業績を左右する。
6. 株価の評価
- 株価: 89.0円（2025年5月1日終値）
- PER: 会社予想は未定。業界平均PERは17.6。
- PBR: 2.70倍。業界平均PBRは1.6。
- EPS: 会社予想は未定。
- BPS: 32.99円。
- 評価: 現状の業績と株価水準を比較すると、割安感があるとは言えない。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、85円から98円の間を変動しており、上昇傾向が見られる。
- 52週安値: 85円。
- 52週高値: 383円。
- 移動平均線: 50日移動平均線は115.66円、200日移動平均線は168.07円。
- 判断: 52週安値近辺に位置しており、テクニカル的には底値圏にある可能性がある。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で3,317百万円。2024年12月期は3,317百万円（前年比5.4%減）。
- 利益: 営業損失815百万円、当期純損失882百万円と、赤字が継続。
- ROE: -126.82%と非常に低い。
- ROA: -27.89%と低い。
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローはマイナス。
- 分析: 業績は低迷しており、赤字が続いている。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 無配。
- 配当性向: 0%。
- 株主還元: 現状では配当は実施していない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近10日間の株価は上昇傾向。
- 信用取引: 信用買残は増加、信用売残も増加しており、売りと買い両方の圧力がかかっている状況。信用倍率は4.31倍と、やや買われすぎの傾向。
- 投資家関心: 52週安値近辺に位置していることから、投資家の関心は低い可能性がある。
11. 総評
enishは、モバイルゲーム事業に特化した企業であり、シミュレーション型交流ゲームを主力としている。しかし、業績は低迷しており、赤字が続いている。株価は低迷しているものの、直近では上昇傾向が見られる。今後の業績回復には、新規タイトルの成功や既存タイトルの収益性向上が不可欠である。投資を検討する際には、リスクを十分に理解し、慎重な判断が必要となる。
企業情報
| 銘柄コード | 3667 |
| 企業名 | enish |
| URL | http://www.enish.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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