1. 企業情報
- 事業内容: 株式会社木曽路は、しゃぶしゃぶ「木曽路」を主力とする外食チェーンを展開しています。焼肉、居酒屋も運営しており、中部地方を中心に展開しています。2021年には焼肉店「大将軍」を買収し、事業を拡大しています。
- 特徴: しゃぶしゃぶ業界の最大手であり、高品質なサービスを提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: しゃぶしゃぶ業界におけるリーディングカンパニーです。
- 競争優位性: 高品質な食材とサービス、ブランド力、中部地方を中心とした強固な顧客基盤が強みです。
- 課題: 原材料価格の高騰、人件費の上昇、競合他社との差別化、労働力不足などが課題として挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 顧客ニーズに応える商品開発、お祝い事のサポート推進、自社食肉加工工場を活用した品質向上、顧客管理手法の活用、新規出店や宴会需要の回復など。
- 中期経営計画: 情報なし。
- 重点分野:
- 「木曽路」部門での顧客ニーズに応える商品開発とサービス向上。
- 焼肉部門での品質向上と顧客管理の強化。
- 居酒屋部門の新規出店と宴会需要の回復。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: しゃぶしゃぶを中心とした高品質な外食サービスを提供し、客単価とリピーターの獲得を目指しています。
- 市場ニーズへの適応力: 人流の活性化、訪日外国人の増加など、外食需要の回復を追い風としています。しかし、原材料価格高騰などのコスト増の影響を受けやすい構造です。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 特に目立った技術革新に関する情報は開示されていません。
- 主力製品: しゃぶしゃぶ「木曽路」を中心とした日本料理、焼肉、居酒屋など。
6. 株価の評価
- 株価: 2,317.0円（2025年5月1日終値）
- PER（会社予想）: 20.65倍 (業界平均: 21.3)
- PBR（実績）: 2.36倍 (業界平均: 1.8)
- EPS（会社予想）: 112.21円
- BPS（実績）: 979.85円
- 評価: PERは業界平均を下回っており、割安感があります。PBRは業界平均を上回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 年初来高値: 2,345円
- 年初来安値: 1,957円
- 直近10日間の株価は2223円から2330円の間を推移しており、2300円近辺で安定しています。
- 50日移動平均: 2198.72円
- 200日移動平均: 2263.12円
- 判断: 株価は年初来高値に近く、上昇トレンドにあると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は529億8400万円。
- 営業利益: 2024年3月期は22億4700万円。
- 当期純利益: 2024年3月期は4億3600万円。
- ROE（実績）: 1.59%
- ROA（過去12か月）: 2.77%
- 自己資本比率（実績）: 60.2%
- 分析: 2024年3月期は増収増益。しかし、2025年3月期第3四半期では、売上高は微減、営業利益、経常利益、四半期純利益は減少しています。自己資本比率は高く、財務は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.94%
- 1株配当（会社予想）: 45.00円
- 配当性向: 405.16%
- 株主還元策: 2025年3月期の年間配当は24円の予定。
- 分析: 配当利回りは平均的ですが、配当性向は高くなっています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと考えられます。
- 株価への影響要因:
- 外食需要の回復。
- 原材料価格、人件費などのコスト変動。
- 円安の進行。
- 能登半島地震の復興支援。
- 信用取引:
- 信用買残: 29,300株（前週比-2,100株）
- 信用売残: 12,000株（前週比+1,000株）
- 信用倍率: 2.44倍
11. 総評
- 総合評価: 木曽路は、しゃぶしゃぶ業界のリーディングカンパニーとして、安定した事業基盤を持っています。株価は割安感があり、上昇トレンドにあります。
- 注目点:
- 外食需要の回復と、コスト管理能力が今後の業績を左右する。
- 配当性向が高く、今後の配当政策にも注目が必要。
企業情報
| 銘柄コード | 8160 |
| 企業名 | 木曽路 |
| URL | http://www.kisoji.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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