1. 企業情報

イトーキは、オフィス家具を主力とする企業です。オフィス、教育施設、公共施設など幅広い分野向けに、デスク、椅子、収納、間仕切り、研究施設向け機器などを製造・販売しています。製販一貫体制を構築し、効率的な経営を行っています。

2. 業界のポジションと市場シェア

イトーキは、オフィス家具業界において大手の一角を占めています。公共施設や医療施設向けにも製品を提供しており、多様な顧客ニーズに対応しています。競争環境としては、国内のオフィス家具市場には複数の競合が存在し、価格競争や製品の差別化が課題となっています。

3. 経営戦略と重点分野

イトーキは、中期経営計画「RISE TO GROWTH 2026」を掲げ、事業成長を目指しています。重点戦略として、新しい働き方やオフィス空間の提案、価値向上に重点を置いた営業活動を展開しています。

4. 事業モデルの持続可能性

イトーキの収益モデルは、オフィス家具の製造・販売が中心です。市場ニーズの変化への適応として、テレワークの普及や働き方の多様化に対応した製品開発や、オフィス空間のコンサルティングサービスの提供など、付加価値の高いサービスを提供することで、収益の安定化を図っています。

5. 技術革新と主力製品

イトーキは、オフィス家具の製造技術に加え、オフィス空間のデザインやコンサルティングサービスを提供しています。主力製品は、オフィス家具全般であり、顧客のニーズに合わせた多様な製品ラインナップを展開しています。

6. 株価の評価

  • 株価: 1,782.0円 (2025年5月2日終値)
  • EPS (1株あたり当期純利益): 147.02円 (過去12ヶ月)
  • PER (株価収益率): 12.12倍 (株価 / EPS)
    • 業界平均PER: 14.5倍
  • BPS (1株あたり純資産): 1001.11円 (直近四半期)
  • PBR (株価純資産率): 1.78倍 (株価 / BPS)
    • 業界平均PBR: 1.3倍

PERは業界平均を下回っており、割安感がある可能性があります。PBRは業界平均を上回っています。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価推移を見ると、株価は上昇傾向から下落に転じています。5月2日の終値は1,782円で、10日間の移動平均線(1744.44円)を上回っています。52週高値は1,916円、52週安値は1,062円であり、現在の株価は52週高値に近づいています。

8. 財務諸表分析

指標 過去12ヶ月 2024年12月期 2023年12月期 2022年12月期
売上高 (百万円) 138,460 138,460 132,985 123,324
営業利益 (百万円) 10,077 10,077 8,523 4,582
経常利益 (百万円) 10,071 10,071 8,378 8,372
当期純利益 (百万円) 7,183 7,183 5,905 5,294
売上高成長率 4.1% 4.1% 7.8% 6.6%
営業利益率 7.3% 7.3% 6.4% 3.7%
ROE (自己資本利益率) 13.84%
ROA (総資産利益率) 5.29%
  • 売上高: 過去数年で増加傾向にあり、2024年12月期は138,460百万円。
  • 利益: 営業利益、経常利益、当期純利益は増加傾向にあり、収益性が向上しています。
  • ROE: 13.84%と高い水準です。
  • ROA: 5.29%です。

9. 株主還元と配当方針

  • 年間配当: 65.00円 (2025年12月期予想)
  • 配当利回り: 7.18% (予想)
  • 配当性向: 37.41%
  • Ex-Dividend Date: 2025年12月29日

高い配当利回りは魅力的です。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 直近の株価変動: 10日間の株価は上昇と下落を繰り返しています。
  • 信用取引: 信用買残は増加、信用売残も増加しており、売りと買い両方の動きが見られます。
  • 出来高: 174,440株 (10日平均)

11. 総評

イトーキは、オフィス家具大手として安定した事業基盤を持っています。売上高、利益ともに増加傾向にあり、収益性は向上しています。高い配当利回りも魅力的です。ただし、株価は52週高値に近づいており、今後の株価動向には注意が必要です。

リスク:

  • オフィス家具市場の競争激化
  • 経済状況による業績変動
  • 原材料価格の高騰

本分析は、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。


企業情報

銘柄コード 7972
企業名 イトーキ
URL http://www.itoki.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

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