1. 企業情報
株式会社ファンデリーは、生活習慣病予防を目的とした健康食の宅配サービス「Meal Time」を主力事業とする企業です。医療機関との連携を重視し、血液検査の数値改善を目指す食事を提供しています。その他、冷凍食品の宅配やマーケティング支援も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ファンデリーは、健康食宅配サービスというニッチ市場に位置しています。競合他社との差別化として、医療機関との連携による顧客獲得を目指している点が特徴です。しかし、市場は競争が激化しており、大手企業の参入も増えています。ファンデリーは、この競争の中で、医療機関との連携を強化し、独自のポジションを確立していく必要があります。
3. 経営戦略と重点分野
2025年3月期の決算短信によると、ファンデリーは中期経営計画を策定中です。重点分野としては、以下の点が挙げられます。
* MFD事業（Meal Time）の成長: 定期購入サービスの利用者拡大、健康食通販カタログの紹介ネットワーク拡大。
* CID事業（冷凍食品）の強化: 国産ハイブランド冷凍食品の製造・販売。
* マーケティング事業の収益性向上: 広告枠販売、業務受託による収益確保。
4. 事業モデルの持続可能性
ファンデリーの収益モデルは、健康食宅配サービスの定期購入と、冷凍食品の販売、マーケティング支援に依存しています。市場ニーズとしては、高齢化や生活習慣病患者の増加を背景に、健康食への需要は高まっています。しかし、競合他社の増加や、原材料費の高騰、消費者の節約志向といった課題も存在します。これらの課題に対応するため、顧客獲得戦略の見直しや、コスト削減、商品力の強化などが求められます。
5. 技術革新と主力製品
ファンデリーは、食事宅配サービスを通じて、健康的な食生活をサポートしています。主力製品は、医療機関と連携した健康食宅配サービス「Meal Time」です。技術革新という観点では、食事の栄養バランスを最適化するノウハウや、冷凍技術による品質保持などが重要となります。
6. 株価の評価
- 株価: 435.0円（2025年5月2日終値）
- PER（会社予想）: 106.10倍
- PBR（実績）: 12.42倍
- EPS（会社予想）: 4.10円
- BPS（実績）: 35.03円
PERは100倍を超えており、割高な水準です。PBRも12倍を超えており、割高感があります。EPSは4.10円と低い水準です。
業界平均との比較
- 業界平均PER: 27.5
- 業界平均PBR: 2.8
業界平均と比較しても、ファンデリーの株価は割高な水準にあります。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2025年4月22日に年初来高値861円をつけた後、下落傾向にあります。5月2日の終値は435円であり、年初来安値276円から上昇したものの、高値圏からは大きく値を下げています。出来高も増加傾向にあり、ボラティリティが高い状態です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で2,646,721千円。2023年3月期から減少傾向。
- 営業利益: 2024年3月期は58,716千円と黒字化しましたが、2025年3月期は-133,610千円と赤字に転落。
- 当期純利益: 2024年3月期は66,334千円の黒字でしたが、2025年3月期は-183,577千円と赤字に転落。
- ROE（実績）: -58.47%とマイナス。
- 自己資本比率（実績）: 5.3%と低い。
財務状況は、売上高の減少、利益の悪化、自己資本比率の低さなど、厳しい状況です。
9. 株主還元と配当方針
ファンデリーは、配当を実施していません。
* 配当利回り（会社予想）: 0.00%
* 1株配当（会社予想）: 0.00円
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱いです。信用買い残は増加、信用売り残は減少しており、信用倍率は1.90倍と、やや買い優勢です。
11. 総評
ファンデリーは、健康食宅配サービスという成長市場に参入していますが、業績は低迷しており、財務状況も悪化しています。株価は割高な水準にあり、テクニカル的にも下落トレンドです。今後の成長戦略や、中期経営計画の進捗に注目する必要があります。
現時点では、投資には慎重な姿勢が求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 3137 |
| 企業名 | ファンデリー |
| URL | http://www.fundely.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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