現在の株価の評価
- 株価: 1,629.0円
- EPS（会社予想）: 152.95円
- PER（会社予想）: 10.65倍
- 現在のPERは業界平均（10.7倍）とほぼ同水準であり、割安感は見受けられない。
- BPS（実績）: 2,991.13円
- PBR（実績）: 0.54倍
- PBRは業界平均（0.4倍）より高く、資産に対する評価は相対的に高い。
テクニカル分析
- 高値: 1,639.5円（前日）
- 安値: 1,615.5円（前日）
- 年初来高値: 1,959円
- 年初来安値: 1,246円
- 株価は現在の値幅制限（1,225.5円～2,025.5円）の中で推移しており、年初来高値からは下落しているが、安値圏ではない。
財務諸表分析
- 売上高: 142,490百万円（過去12か月）
- 純利益: 25,216百万円（過去12か月）
- 利益率: 16.37%
- 自己資本比率: 5.2%
- ROE（実績）: 3.99%
- 財務指標は安定しているが、自己資本比率が低く、リスク管理の観点から注意が必要。
業界のポジションと市場シェア
- 地域銀行として、山口県を中心にサービスを展開しており、傘下には山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行がある。
- 地域経済の回復基調に乗り、競合他社と比較して安定した市場シェアを持つ。
経営戦略と重点分野
- 地域の総合金融サービスを提供し、銀行業務に加えて証券、リース、DX（デジタルトランスフォーメーション）コンサルティングなど多角化を進めている。
- 中期経営計画「YMFG中期経営計画2022」に基づき、持続的成長を目指している。
事業モデルの持続可能性
- 地域密着型のビジネスモデルは、地域経済の回復に依存しているため、外部環境の影響を受けやすい。
- 多角化戦略によりリスクヘッジを図っているが、依然として地域経済の動向が重要。
技術革新と主力製品
- DXコンサルティングやクラウドファンディングなど、テクノロジーを活用した新しいサービスを展開。
- 地域のニーズに応じた金融サービスの提供を強化している。
株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.68%
- 1株配当（会社予想）: 60.00円
- 配当性向: 40.52%
- 株主還元に積極的で、安定した配当を維持している。
株価モメンタムと投資家関心
- 信用倍率は29.41倍と高く、投資家の関心は高いが、信用買残が減少している点に注意が必要。
- 株価は最近の高値から調整局面に入っている。
総評
山口フィナンシャルグループは、地域銀行としての強みを持ちながらも、経営の多角化を進めている企業です。財務指標は安定していますが、自己資本比率の低さがリスク要因として挙げられます。配当方針も安定しており、株主還元に積極的です。今後の地域経済の動向に注目しつつ、技術革新を活用したサービスの拡充が期待されます。
企業情報
| 銘柄コード | 8418 |
| 企業名 | 山口フィナンシャルグループ |
| URL | http://www.ymfg.co.jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
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