1. 企業情報
企業名: 鈴与シンワート株式会社
概要: 鈴与シンワートは情報サービス会社として、システムソリューション、ITインフラ、物流コンサルティングサービスを提供しています。主な事業は情報サービス事業と物流事業です。
事業内容:
- 情報サービス事業: システムソリューション、H/payroll/attendance solution、電子化サービス、CMS、デジタルマーケティング、ITインフラなど
- 物流事業: 物流コンサルティングサービス
設立年月日: 1947年5月29日
代表者名: 徳田康行
従業員数: 794人
平均年齢: 42.7歳
平均年収: 6,520千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: 鈴与シンワートはITサービスと物流サービスの2本柱で、特にシステム開発とパッケージソフト開発に強みを持つ。NTTデータとの協力関係が強み。
- 課題: 物流事業では燃油費の高騰、ドライバーの時間外規制強化、人財採用の難化などが課題。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 経営ビジョン: 徹底した現場力の向上による収益構造の改革
- 中期経営計画: 2025年中期経営計画の実現に向けて、情報サービス事業におけるシステム開発、ソリューションサービス、クラウドサービスの各事業領域における受注・売上の拡大と収益性の改善に注力。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 情報サービス事業: AI技術活用などの成長分野の研究開発投資と人的資本投資に注力。
- 物流事業: 顧客との関係強化、現場改善活動、品質向上、事故防止活動の徹底、運行管理システムのDX化による収益力向上とコンプライアンスの両立。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 持続可能性: 情報サービス事業はITサービス市場の成長とデジタルトランスフォーメーションの需要拡大により持続可能性が高い。物流事業も物流需要の増加とDX化への対応が重要。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 技術革新: AI技術活用、クラウドサービスの拡大、DX化への対応
- 主力製品: システム開発、ソリューションサービス、物流コンサルティングサービス
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- PER: (連)8.03倍
- BPS: (連)1,406.70
- 現在の株価: 2633.0円
- EPS: (連)326.77
- BPS: (連)1,406.70
- 業界平均PER: 17.6
- 業界平均PBR: 1.6
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均線: 2479.22円
- 200日移動平均線: 2180.11円
- 直近10日間の株価推移: 株価は2477円から2666円の間で推移しており、上昇傾向が続いています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 過去12か月で18.47B円、前年比10.70%増
- 利益率: 利益率は5.59%
- ROE: 過去12か月で28.91%
- ROA: 過去12か月で7.56%
- キャッシュフロー: 直近四半期の総キャッシュ1.76B円
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 3.43%
- 1株配当（会社予想）: 90.00円
- 配当性向: 20.28%
- 自社株買い: 自己株式268,000株を取得
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価: 2025年5月8日時点では2633円で、直近10日間で2477円から2666円の間で上昇傾向が続いています。
株価への影響を与える要因:
- 業績予想の修正: 2025年3月期の連結業績予想を修正し、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が増加見込み。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
鈴与シンワートは情報サービスと物流の2本柱で事業を展開しており、特にITサービス市場の成長とデジタルトランスフォーメーションへの対応が強みとなっています。経営戦略は情報サービス事業における成長分野への投資と物流事業におけるDX化に注力しています。財務面では健全な収益とキャッシュフローを維持しており、株価も上昇傾向が続いています。業績予想の修正も好調で、投資家からの関心も高まっています。全体的に持続可能性が高く、将来性のある企業と評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 9360 |
| 企業名 | 鈴与シンワート |
| URL | http://www.shinwart.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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