1. 企業情報
セキュアヴェイルは、情報セキュリティに特化したシステムインテグレーターです。主な事業は、企業の情報セキュリティシステムの設計、構築、運用、監視、ログ分析など、多岐にわたります。24時間有人対応の監視サービスを提供し、自社開発のログ管理システム「LogStare」シリーズも展開しています。人材サービス事業も手掛けており、情報セキュリティ分野の人材派遣も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
セキュアヴェイルは、情報セキュリティ市場において、中小規模の企業や特定のニッチ市場に強みを持つと考えられます。24時間有人対応の監視サービスは、競合との差別化要因の一つです。
課題: 競争が激化しており、大手企業との価格競争や技術革新への対応が求められます。
3. 経営戦略と重点分野
経営ビジョン: 情報セキュリティ分野での事業拡大を目指しています。
中期経営計画:
* 情報セキュリティ事業: マネージドNDRサービスの提供、Microsoft365クラウド分析サービスの拡充。
* 全体: 新規サービスの開発、マーケティング・プロモーション活動の強化。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 継続的なセキュリティサービスの提供と、LogStareシリーズなどのソフトウェア販売によるストック型収益が中心です。
市場ニーズへの適応力: サイバーセキュリティへの需要は高まっており、ゼロトラストなどの新しいセキュリティ概念への対応が重要です。
5. 技術革新と主力製品
技術開発: ログ管理システム「LogStare」シリーズの開発・販売に注力しています。
主力製品:
* NetStare (ネットワークセキュリティ監視システム)
* LogStare (ログ管理システム)
* CustomerStare (アウトソーシングサービス)
6. 株価の評価
- PER (会社予想): 63.17倍 (業界平均: 66.2)
- PBR (実績): 1.84倍 (業界平均: 3.5)
- EPS (会社予想): 4.29円
- BPS (実績): 147.60円
PERは業界平均とほぼ同等であり、割高感はありません。PBRは業界平均より低く、割安感があります。
現在の株価271円は、EPS4.29円から計算すると、妥当な水準と言えます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、250円台から280円付近で推移しており、5月8日は271円で取引を終えています。年初来高値337円、年初来安値223円であり、50日移動平均線271.92円、200日移動平均線279.21円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は1,098百万円。
- 営業利益: 2024年3月期は-32百万円。
- 当期純利益: 2024年3月期は228百万円。
- ROE (実績): 20.68%
- 自己資本比率 (実績): 77.3%
2024年3月期は、売上高は増加したものの、営業利益は赤字となっています。当期純利益は、投資有価証券売却益の影響で大きく増加しています。
自己資本比率は高く、財務体質は良好です。
損益計算書(年度別比較)
2024年3月期は、売上高は増加、営業利益は赤字、当期純利益は黒字。
2023年3月期は、売上高は減少、営業損失、当期純損失。
2022年3月期は、売上高は減少、営業損失、当期純損失。
2021年3月期は、売上高は増加、営業利益、当期純利益。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 0.00%
配当性向: 0.00%
株主還元策: 現時点では配当は実施していません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動: 直近10日間の株価は、250円台から280円付近で推移しています。
株価への影響要因: 情報セキュリティ市場の成長性、競合との差別化、新製品・サービスの投入、業績動向などが影響します。
11. 総評
セキュアヴェイルは、情報セキュリティ分野で一定の強みを持つ企業です。特に24時間有人対応の監視サービスは、差別化要因となり得ます。
しかし、直近の業績は、売上高は増加傾向にあるものの、営業利益は赤字であり、今後の収益性の改善が課題です。
株価はPER、PBRともに業界平均と比べて割高感はありません。
今後の成長には、市場ニーズへの対応、新製品・サービスの開発、収益性の向上が重要となります。
企業情報
銘柄コード | 3042 |
企業名 | セキュアヴェイル |
URL | http://www.secuavail.com/ |
市場区分 | グロース市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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