1. 企業情報

株式会社オービスは、広島県福山市に本社を置く企業です。主な事業内容は、輸入材を使用した梱包材の製造・販売、プレハブハウスの製造・販売です。その他、太陽光発電システムの施工、ゴルフ場経営、不動産賃貸なども手掛けています。事業は多角化していますが、木材関連とプレハブ建築が中心となっています。

2. 業界のポジションと市場シェア

オービスは、梱包材やプレハブハウスの分野で事業を展開しており、これらの市場における具体的なシェアは公開されていません。しかし、多角的な事業展開を行っていることから、特定の分野に特化している競合他社と比較して、事業リスクを分散していると考えられます。
競争優位性: 多角的な事業展開によるリスク分散
課題: 各事業分野における競合との競争、市況変動の影響

3. 経営戦略と重点分野

オービスは、2023年10月期から2027年10月期を対象期間とする中期経営方針「NEXT STEP 10」を掲げています。

中期経営計画の重点分野:

  • 木材事業: 国産杉の生産比率向上
  • ハウス・エコ事業: グループ会社間の協業、原価管理による利益率改善
  • ライフクリエイト事業: コース管理の充実、EV充電器設置など顧客利便性向上

4. 事業モデルの持続可能性

オービスの事業モデルは、梱包材、プレハブハウス、太陽光発電、ゴルフ場経営と多岐にわたるため、それぞれの市場ニーズの変化への対応が重要となります。
収益モデル: 各事業セグメントからの売上
市場ニーズへの適応力: 多角的な事業展開により、特定の市場変動の影響を軽減する可能性があります。

5. 技術革新と主力製品

オービスは、梱包材やプレハブハウスの製造販売を主力としています。技術革新に関する具体的な情報は限定的ですが、木材事業における国産杉の利用拡大や、ハウス・エコ事業におけるグループ会社間の連携などが、競争力強化につながる可能性があります。
主力製品/サービス: 梱包材、プレハブハウス、太陽光発電システム、ゴルフ場

6. 株価の評価

現在の株価: 1347.0円 (2025年5月9日終値)

主な指標:

  • PER(会社予想):5.96倍 (業界平均: 10.0)
  • PBR(実績):0.45倍 (業界平均: 0.5)
  • EPS(会社予想):225.96円
  • BPS(実績):3,022.48円

評価:

  • PERは業界平均と比較して低く、割安感があります。
  • PBRも業界平均を下回っており、割安と判断できます。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価推移を見ると、2025年5月9日の終値は1347円であり、年初来安値1220円から上昇しています。50日移動平均線1349.72円、200日移動平均線1391.01円となっており、50日移動平均線を若干下回っています。
結論: 株価は年初来安値から上昇傾向にあり、高値圏にあるとは言えません。

8. 財務諸表分析

売上高: 過去12ヶ月で114億4400万円。

利益:

  • 営業利益:過去12ヶ月で5億8000万円
  • 当期純利益:過去12ヶ月で4億3400万円
  • ROE(実績):8.03%

キャッシュフロー: 営業CF 5億1900万円

分析:

  • 売上高は安定的に推移しています。
  • 利益率は、過去数年で変動が見られます。
  • ROEは8.03%であり、一定の収益性を示しています。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り(会社予想):4.23%
  • 1株配当(会社予想):57.00円
  • 配当性向: 27.16%
  • 自社株買い: 情報なし

分析:

  • 配当利回りは4%を超えており、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
  • 配当性向は27.16%と、比較的余裕のある水準です。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 直近の株価変動: 安定的に推移しています。
  • 信用取引: 信用買残が多く、信用倍率は0.00倍と低い状態です。
  • 出来高: 700株と低調です。

株価への影響要因:

  • 業績動向
  • 業界全体の動向
  • 金利変動
  • 為替変動

11. 総評

オービスは、梱包材、プレハブハウス、太陽光発電、ゴルフ場経営など多角的な事業を展開しており、業績は安定的に推移しています。株価は割安感があり、配当利回りも魅力的です。

総合的な見解:

  • ポジティブな点: 割安な株価、高い配当利回り、多角的な事業展開によるリスク分散
  • 懸念点: 業績の変動リスク、各事業分野における競争激化

企業情報

銘柄コード 7827
企業名 オービス
URL http://www.orvis.co.jp
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

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