1. 企業情報

企業名: 菱友システムズ (Ryoyu Systems Co., Ltd.)

概要:

菱友システムズは日本の総合情報サービス会社で、主にITソリューションを提供しています。主な事業内容はシステム開発サービス、システム運用・保守サービス、ITインフラ構築サービス、分析解析サービス、情報セキュリティサービス、デジタルビジネス支援サービスなどです。三菱重工業系であり、IBMの有力特約店でもあります。

事業内容:

情報サービス100%(2024.3)
市場区分: スタンダード(内国株式)
住所: 〒105-0023 東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館
代表者名: 安井 譲
設立年月日: 1968年7月5日
従業員数: 2,023人
平均年齢: 43.8歳
平均年収: 7,010千円

2. 業界のポジションと市場シェア

業界内での競争優位性や課題について:

菱友システムズはITソリューションの分野で三菱重工業系の企業として、特にシステム開発、情報処理、設計解析、システム機器販売において競争力を持っています。IBMの有力特約店であることも競争優位性の一要因です。一方で、IT業界は技術革新が急速に進むため、常に最新の技術を習得し、顧客ニーズに迅速に対応することが課題となっています。

3. 経営戦略と重点分野

経営陣が掲げるビジョンや戦略:

菱友システムズは「顧客と並走する菱友」という中期経営計画を掲げており、顧客のニーズに合わせたソリューションを提供し続けることを重点としています。

中期経営計画の具体的な施策や重点分野:

  • デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
  • 顧客との緊密な連携によるソリューションの提供
  • 技術革新によるサービスの向上

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など:

菱友システムズの収益モデルは主にシステム開発、情報処理サービス、ITインフラ構築サービスなどによるもので、これらのサービスは需要の高い分野です。市場ニーズの変化に対応するため、継続的な技術革新と顧客ニーズの把握が重要です。

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向や独自性:

菱友システムズは技術革新に積極的に取り組んでおり、特に情報処理、システム開発、設計解析分野での技術開発が強みです。

収益を牽引している製品やサービス:

主力製品はシステム開発サービス、情報処理サービス、ITインフラ構築サービスなどです。

6. 株価の評価

EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:

  • EPS(会社予想): 533.46円
  • BPS(実績): 3,007.06円
  • PER(会社予想): 11.21倍

現在の株価(5,980円)をEPSで割ると、PERは約11.21倍となり、業界平均PER(17.6倍)より低い水準です。

7. テクニカル分析

株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:

直近10日間の株価は6,000円から6,280円の間で推移しており、52週高値(8,000円)から下落していますが、52週安値(5,010円)からは上昇しています。現在の株価は高値圏に近いと言えるでしょう。

8. 財務諸表分析

売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:

  • 売上高: 過去12か月で42.76B円、前年比25.50%増
  • 営業利益: 48.16B円、前年比34.5%増
  • 経常利益: 48.69B円、前年比35.4%増
  • 純利益: 33.83B円、前年比40.0%増
  • ROE(過去12か月): 18.25%
  • ROA(過去12か月): 10.56%

財務状況は良好で、売上と利益が増加傾向にあります。

9. 株主還元と配当方針

配当利回りや配当性向の分析:

  • 配当利回り(会社予想): 2.84%
  • 年間配当予想: 170円
  • 配当性向: 31.18%

株主還元は積極的で、安定した配当を行っています。

自社株買いなどの株主還元策:

自社株買いの情報は提供されていません。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の直近の変動傾向(上昇・下降の勢い):

直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に4月30日以降、上昇が顕著です。

株価への影響を与える要因など:

業績の好調さ、技術革新、顧客ニーズへの対応などが株価に影響を与えています。

11. 総評

各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:

菱友システムズはITソリューション分野で競争力のある企業であり、特にシステム開発、情報処理サービスにおいて強みを持っています。経営戦略は顧客ニーズに合わせたソリューション提供を重点としており、技術革新にも積極的に取り組んでいます。財務状況は良好で、売上と利益が増加傾向にあり、株主還元も積極的です。現在の株価は高値圏に近く、技術革新と顧客ニーズへの適応力が株価上昇の要因となっています。

全体的な見解:

菱友システムズは成長性と安定性を兼ね備えた企業であり、投資先として魅力的です。ただし、市場の変動や競合他社の動向に注意を払う必要があります。


企業情報

銘柄コード 4685
企業名 菱友システムズ
URL http://www.ryoyu.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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