1. 企業情報
ドリコムは、スマートフォン向けゲームの開発・運用を主軸とする企業です。その他、Webメディア、出版、Web3事業など、多角的な事業展開を行っています。特に、人気IPを活用したゲーム開発に強みを持っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ドリコムは、モバイルゲーム市場において、有力IPを活用したゲーム開発・運用で一定の地位を確立しています。競争が激しい市場において、ヒット作を生み出す能力が重要となります。他社配信を主体とするビジネスモデルは、リスク分散に繋がるとも言えます。
競争優位性:
- 人気IPを活用したゲーム開発力
- 多角的な事業展開によるリスク分散
課題:
- ゲーム市場の競争激化
- ヒット作の継続的な創出
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、ゲーム事業の成長に加え、コンテンツ事業やWeb3事業の育成を重視しています。
中期経営計画の重点分野:
- ゲーム事業:既存タイトルの安定収益、新規タイトルの収益最大化、PC・コンソールゲームへの参入、自社IPの獲得
- コンテンツ事業:出版事業の拡大、損失額の縮小
- Web3事業:詳細不明
4. 事業モデルの持続可能性
ドリコムの収益モデルは、主にゲームの売上と広告収入に依存しています。市場ニーズの変化への対応として、多角的な事業展開を進めています。
持続可能性への課題:
- ゲーム市場のトレンド変化への対応
- 新規IPの獲得と育成
- Web3事業の成長
5. 技術革新と主力製品
ドリコムは、スマートフォン向けゲーム開発における技術力を有しています。
主力製品:
- スマートフォン向けゲーム(詳細なタイトルは開示情報から特定できません)
- Webメディア
- 出版事業
6. 株価の評価
- PER: 会社予想は赤字のため、算出できません。
- PBR: 3.09倍(実績)
- EPS: (連)-6.98(会社予想)
- BPS: 169.66(実績)
PBRは、業界平均(3.5)を下回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、500円台前半で推移しており、52週安値(418円)からは上昇していますが、52週高値(1,101円)からは大きく下落しています。
* 50日移動平均線: 559.84
* 200日移動平均線: 728.93
移動平均線は、株価の上昇の勢いが弱まっていることを示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年3月期は97.7億円、2025年3月期は126.5億円と増収。
- 営業利益: 2024年3月期は9,030万円、2025年3月期は1.1億円と、黒字を維持。
- 当期純利益: 2024年3月期は1.04億円の黒字、2025年3月期は10.3億円の赤字。
- ROE: 1.86%(実績)
- 自己資本比率: 39.7%(実績)
2025年3月期は、減損損失や投資有価証券評価損を計上した影響で、最終赤字となっています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%(会社予想)
- 1株配当: 0.00円(会社予想)
配当は、現状では実施されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、500円台で推移しており、方向感に欠ける展開となっています。
株価への影響要因:
- ゲーム事業の業績
- 新規タイトルの動向
- コンテンツ事業の進捗
- Web3事業の進捗
- 市場全体の動向
11. 総評
ドリコムは、スマートフォン向けゲーム開発・運用を主軸とし、多角的な事業展開を進めています。2025年3月期は、減損損失等により最終赤字となりましたが、売上高は増加しています。今後は、ゲーム事業の成長に加え、コンテンツ事業やWeb3事業の育成が重要となります。株価は、52週高値から大きく下落しており、今後の業績回復と新規事業の進捗に注目が集まります。
企業情報
銘柄コード | 3793 |
企業名 | ドリコム |
URL | http://www.drecom.co.jp/ |
市場区分 | グロース市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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