1. 企業情報

NEXYZ.Group(ネクシーズグループ)は、主に中小企業向けに、初期費用ゼロでLED照明などの省エネ設備を導入できる「ネクシーズZERO」を提供しています。また、電子雑誌の発行や、エンタメ関連事業も展開しています。事業は、エンベデッド・ファイナンス、メディア・プロモーション、その他事業に分かれています。

2. 業界のポジションと市場シェア

ネクシーズグループは、省エネ設備導入支援というニッチな分野で事業を展開しており、中小企業向けのサービスに強みを持っています。市場シェアに関する具体的なデータは公開されていませんが、競合他社との差別化を図り、一定の顧客基盤を確立していると考えられます。
競争優位性: 初期費用ゼロでの省エネ設備導入支援というユニークなビジネスモデルは、中小企業の資金繰りの負担を軽減し、導入を促進する上で大きな強みとなっています。
課題: 省エネ設備市場は競争が激化しており、価格競争に巻き込まれる可能性があります。また、景気変動の影響を受けやすい点も課題です。

3. 経営戦略と重点分野

経営ビジョン: 省エネ設備導入支援を通じて、中小企業の経営をサポートし、社会貢献を目指していると考えられます。
中期経営計画: 決算短信からは、具体的な中期経営計画の詳細は読み取れませんが、エンベデッド・ファイナンス事業の拡大、メディア・プロモーション事業の強化、新規事業の開拓などが重点分野と考えられます。

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデル: 初期費用ゼロの省エネ設備導入支援は、顧客の初期投資負担を軽減し、導入を促進する上で有効な戦略です。継続的なサービス提供によるストック収入の確保が、収益の安定化に繋がる可能性があります。
市場ニーズの変化への適応力: 省エネに対する関心の高まりや、環境規制の強化は、同社の事業にとって追い風となります。市場ニーズの変化に対応するため、新技術の導入やサービスの拡充が重要となります。

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向: 省エネ関連技術の動向を注視し、最新の省エネ設備を顧客に提供することで、競争力を維持しています。
主力製品/サービス: 初期費用ゼロで導入できるLED照明などの省エネ設備「ネクシーズZERO」が主力製品です。

6. 株価の評価

EPS(1株あたり利益): 53.81円(会社予想)
PER(株価収益率): 15.31倍(会社予想)
BPS(1株あたり純資産): 193.11円
PBR(株価純資産倍率): 4.27倍
現在の株価824.0円をこれらの指標と比較すると、PERは業界平均14.1倍をやや上回っており、割高感があるかもしれません。PBRは業界平均1.0倍を大きく上回っており、割高感があります。ただし、ROEが28.90%と高い水準にあることから、企業の収益性の高さが評価されているとも考えられます。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価は、810円から827円の間を推移しています。5月13日の終値は824円であり、年初来高値888円に近づいています。50日移動平均線789.58円、200日移動平均線770.97円を上回っており、上昇トレンドにあると判断できます。

8. 財務諸表分析

売上高: 過去1年間で24,497百万円と、前期比で増加しています。
営業利益: 過去1年間で1,189百万円と、前期比で増加しています。
ROE(自己資本利益率): 28.90%と非常に高い水準です。
ROA(総資産利益率): 4.87%
自己資本比率: 13.9%と低い水準です。
過去の傾向: 売上高、利益ともに増加傾向にあり、収益性は向上しています。ROEが高いことは、効率的な経営が行われていることを示唆しています。自己資本比率が低い点は、財務体質の改善余地があることを示しています。

9. 株主還元と配当方針

配当利回り: 2.43%(会社予想)
1株配当: 20.00円(会社予想)
配当性向: 42.52%
自社株買い: 情報なし
配当利回りは、同業他社と比較して平均的な水準です。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の変動: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと考えられます。
株価への影響要因: 業績の拡大、省エネ関連市場の成長、インバウンド需要の増加などが、株価にプラスの影響を与える可能性があります。

11. 総評

NEXYZ.Groupは、中小企業向けの省エネ設備導入支援というニッチな分野で、高い収益性を上げています。直近の業績も好調であり、今後の成長も期待できます。ただし、PER、PBRは割高感があり、自己資本比率が低い点は注意が必要です。株価は上昇トレンドにあり、今後の株価動向を注視する必要があります。


企業情報

銘柄コード 4346
企業名 NEXYZ.Group
URL https://www.nexyzgroup.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 金融(除く銀行) – その他金融業

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