1. 企業情報
事業内容の説明
日本エム・ディ・エム(Japan Medical Dynamic Marketing, INC.)は、整形外科領域を中心とした医療機器の開発・製造・輸入・販売を手掛ける企業です。主力製品は人工関節、骨接合材料(骨折部位に埋め込むネイルやスクリュー、プレート等)、脊椎固定器具、人工骨充填材など。自社製品比率が約8割と高く、米国での製造が多いのが特徴です。主な顧客は医師や病院で、日本と米国で事業展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性・課題
- 業界は高齢化社会の進展により、整形外科向け医療機器の需要が堅調に推移。
- 日本エム・ディ・エムは、国内外で人工関節分野に強みを持つが、グローバルではジョンソン&ジョンソン、ジンマー・バイオメット等の大手海外メーカーが競合。
- 国内市場では一定のシェアを有し、特に人工関節分野での症例数拡大や新製品投入が競争力の源泉。
- 課題としては、医療費抑制政策による償還価格の引き下げ、症例単価の下落、円安による仕入原価の増加などが挙げられる。
3. 経営戦略と重点分野
ビジョン・中期経営計画の施策
- 高齢化社会への対応を見据え、人工関節・骨接合材料・脊椎固定器具の新製品開発・投入を強化。
- 日本市場では新製品導入による症例数の拡大、米国市場では現地ニーズに即した製品(例:Trivicta Hip Stem)の販売開始。
- デジタル技術の導入による医療現場の効率化、品質管理体制の強化。
- 海外売上比率の向上を目指し、グローバル展開を推進。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル・市場変化への適応力
- 人工関節などのインプラント製品はリピート需要が見込めるストック型ビジネス。
- 高齢者人口の増加により中長期的な市場拡大が期待される一方、医療費抑制や価格競争への対応力が問われる。
- 米国製造比率が高く、為替変動リスクを抱えるが、円高時には利益増加要因となる場合も。
- 新製品投入や海外展開で市場環境変化に対応。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向・独自性
- 人工関節や骨接合材料の新製品開発に注力。米国ではTrivicta Hip Stemなど新製品を投入。
- 製品の高品質・安全性を重視し、医療現場の声を反映した改良を継続。
- デジタル技術や新素材の活用を進めている。
主力製品
- 人工関節(売上比率65%)
- 骨接合材料(20%)
- 脊椎固定器具(14%)
6. 株価の評価
バリュエーション指標
- 株価:539円
- 予想EPS:55.06円
- 予想PER:9.79倍(業界平均21.1倍と比較して割安水準)
- 実績BPS:937.15円
- 実績PBR:0.58倍(業界平均1.8倍と比較して低い水準)
コメント
- PER・PBRともに業界平均を大きく下回る。
- 直近は特別損失による赤字計上だが、来期は黒字転換予想。
7. テクニカル分析
株価推移・位置づけ
- 年初来高値:649円、年初来安値:460円
- 直近株価(539円)は年初来安値圏に近い。
- 50日移動平均:559.96円、200日移動平均:632.25円
- 直近10日間は下落基調で、移動平均線を下回る推移。
8. 財務諸表分析
売上・利益・キャッシュフロー等の評価
- 売上高:25,114百万円(前年比8.4%増)
- 営業利益:1,555百万円(前年比10.9%減)
- 経常利益:1,488百万円(前年比19.2%減)
- 純利益:-461百万円(特別損失計上による赤字)
- 営業CF:1,046百万円(黒字継続)
- 自己資本比率:73.3%(財務健全)
- ROE:-1.84%、ROA:2.98%(収益性は特別損失で一時的に低下)
- 過去数年は増収傾向だが、利益は減少基調
9. 株主還元と配当方針
配当・株主還元策
- 予想配当利回り:3.15%(1株配当17円)
- 配当性向:26%(予想)
- 自己株買い実績:自己株式保有はごく僅か
- 過去5年平均利回り:1.44%(今期は増配傾向)
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価変動傾向・要因
- 直近1年で株価は約15%下落(52週高値791円→現在539円)
- 10日間の株価推移も下落基調
- 出来高は安定、信用倍率高め(9.7倍)で信用買い残が多い
- 主要株主は三井化学(30%)など安定株主が多い
- 特別損失計上による一時的な業績悪化が株価の重し
11. 総評
- 日本エム・ディ・エムは、整形外科向け医療機器で高い専門性を持ち、国内外で事業を展開しています。
- 直近は特別損失の影響で赤字決算となりましたが、売上は増加傾向で、来期は黒字回復が見込まれています。
- 株価指標(PER・PBR)は業界平均を大きく下回っており、財務基盤も健全です。
- 一方、株価は下落基調で安値圏にあり、業績回復や新製品の成長、為替動向が今後の注目ポイントとなります。
- 配当利回りも高めで、株主還元姿勢が見られます。
- 今後のリスクとしては、円安によるコスト増や医療費抑制政策、特別損失の再発等が挙げられます。
企業情報
銘柄コード | 7600 |
企業名 | 日本エム・ディ・エム |
URL | http://www.jmdm.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
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